
サガン先制も力負け 鳥栖1-2横浜M
サッカー・J1サガン鳥栖はリーグ戦第36節第1日の9日、鳥栖市の駅前不動産スタジアムで横浜F・マリノスと対戦。1―2で敗れ、連勝とはならなかった。通算成績は8勝5分け23敗(勝ち点29)で20位。横浜Mは勝ち点46で11位。
第37節は30日、12月1日にあり、鳥栖は30日午後2時から岐阜県の岐阜メモリアルセンター長良川競技場で名古屋グランパスと対戦する。
【戦評】
鳥栖は先制しながら、横浜Mに逆転負けを喫した。
鳥栖は前半26分に原田がミドルシュートを決めて先制に成功した。試合を優位に進めたが前半終了間際に同点を許した。
後半立ち上がりは横浜Mのペースで試合が進んだが、今津や木村らが奮起。10分に同時に3枚の交代カードを切り、勝ち越しを狙ったが、逆に35分に横浜Mに勝ち越しゴールを許し、そのまま試合を終えた。
原田、渾身ミドル突き刺す ゲームキャプテン 連勝逃し悔しさあらわ

渾身(こんしん)のミドルシュートをゴールネットに突き刺した。原田亘が今季3点目となる先制点を決めた。それでも「(前節)1回勝っただけではサポーターを喜ばせられない」と、得点の喜びよりも逆転負けで連勝を逃した悔しさをあらわにした。
残留争いの渦中だった第30節の川崎戦からキャプテンマークを巻く。木谷公亮監督が「彼にチームを引っ張ってほしいと思い、信頼して任せている」と指名した。
ゲームキャプテンを務めるのは、プロになって初めて。苦しい時期に重要な役割を任された。「なかなかチームが勝てず、うまくまとめることはできなかった」と責任を痛感する。
この試合もフル出場してチームを鼓舞し続けたが「周りを見ることができず、きつくなったときに声をかけられていない。相手との差を感じた」と唇をかんだ。
鳥栖に加入して3年。いいプレーをしても「自分はまだまだ」と向上心を持ち続けた28歳は、プレーでチームを引っ張る存在にまで成長した。今季も残り2試合。サポーターに勝利を届けるため、最後まで攻守でチームを支える。(中村健人)
西矢、絶妙アシスト 視野の広さ生かす

西矢健人が原田亘の先制点をアシストした。視野の広さがもたらした得点に「(原田)亘君のおかげ。結果につながってよかった」と安堵(あんど)した。
中盤でボールを受けると、右サイドに出すと見せかけ、中央にポジションを取っていた原田に鋭いパスを供給した。「外を見ながら中にパスを出すことは常に意識している。(原田との)意思疎通も取れている」と胸を張った。
前節はチーム加入後初勝利となったが、連勝は逃した。「こういう試合で勝てないようでは厳しい」と強調する。残り2試合を勝利で飾り「いい形で締めくくりたい」と前を向いた。(中村健人)
鳥栖・木谷監督「(13試合ぶりの白星を挙げた)前節以上のエネルギーでやろうというのは、選手は表現してくれた」
U―19代表選出「泥臭くやる」

堺屋佳介(11日からU―19日本代表のメキシコ遠征に参加) 与えられたポジションで自分らしく泥臭くやることは変わらない。自分の成長がチームの成長にもつながると思うので、クラブの代表として恥じないプレーをしたい。