鳥栖―札幌 試合終了後、駆けつけたサポーターにあいさつする鳥栖の選手たち=札幌市の札幌ドーム

サガン、プレーオフ逃す 札幌と1―1

 サッカー・J1サガン鳥栖は、YBCルヴァンカップ1次リーグ最終節の18日、札幌市の札幌ドームで北海道コンサドーレ札幌と対戦し、1―1で引き分けた。グループステージC組の通算成績は1勝3分け2敗(勝ち点6)の4位で、クラブ史上初のプレーオフ進出を逃した。
 鳥栖は後半29分に失点。直後に途中出場のMF西川のゴールで追い付いたが、勝ち越すことはできなかった。

 

戦評

 鳥栖は後半途中出場のMF西川のゴールで同点としたが、あと1点を奪えなかった。鳥栖は前半、FW宮代を中心に攻め込み、シュートを放ったが枠を捉え切れなかった。守備陣は相手の強力な外国人FWをDF原田らが粘り強く抑えて無失点。前半終盤には、FW藤原とMF森谷、DF佐藤が立て続けにシュートを放ったがネットを揺らすことができなかった。
 0―0で迎えた後半立ち上がり、鳥栖はセットプレーの好機をものにできなかった。徐々に相手に流れをつかまれると、29分に右サイドからのクロスをゴールに流し込まれた。35分に原田のクロスをゴール前で合わせた西川が左足で押し込み同点。終了間際にはゴール前で得たFKをMF藤田が直接狙ったが、相手守備に阻まれた。

焦点

若手躍動、今後に収穫

 1次リーグ突破、そして何より勝利を目指して最後まで走り続けたが、あと一歩及ばなかった。ルヴァンカッププレーオフ進出には勝利が不可欠の中での引き分け。川井健太監督は「残念な結果」としながらも、若手の躍動などを挙げ「収穫があり、選手のパフォーマンスも良かった」と一定評価。今後に向けて期待が持てる試合にもなった。
 この日の試合は、初出場や久しぶりにピッチに立つ選手が多かった。それでも、攻撃では数多くのチャンスをつくり、守備でも連係の取れた動きを見せた。GK朴一圭(パク・イルギュ)は「全員が目的を持ってプレーをしていた。リーグ戦の時よりビルドアップできた」と手応えを口にした。川井監督も「足りない部分はあるが、層が厚くなったと感じる」と振り返った。
 クラブ史上初のプレーオフ進出はならなかった。キャプテンのMF藤田直之は試合後、駆けつけたサポーターに誰よりも長く頭を下げた。「人数は多くないかもしれないが、現地に来てくれるサポーターに申し訳ない気持ちが強かった」と唇をかんだ。DF島川俊郎は「勝つしかない状況なのに、勝利をつかむことができなかった。残念」と肩を落とした。
 ルヴァンカップでの戦いは終わったがリーグ戦、天皇杯と公式戦は続く。川井監督は「まだ2つタイトルを取るチャンスがある。常にてっぺんを狙う」と意気込み、藤田は「今日出たメンバーがリーグ戦にも出場し、チームに新しい風を入れることが必要。敗退は悔しいが切り替えて進む」と前を向いた。(中村健人)

鳥栖―札幌 後半35分、同点ゴールを決めた鳥栖MF西川潤(右奥)=札幌市の札幌ドーム

西川、移籍後初ゴール

 ○…移籍後初出場で早速、結果を出した。MF西川潤が後半途中からピッチに立ち同点ゴールを決めた。西川は「けがで合流が遅れていたが、復帰戦で結果を出せて良かった」と振り返った。
 後半32分から途中出場し、その3分後。DF原田亘の低いクロスに左足を合わせた。「ニアに来ると思って入り込んだ。ボールにうまく合わせることができた」と胸を張った。
 今季セレッソ大阪から期限付き移籍で加入したが、左脚を負傷し試合に出られない期間が続いた。「早くピッチに立ちたかった。復帰したときには絶対活躍しようと思っていた」と強い気持ちで試合に臨んだ。川井監督は「得点能力は高い。期待に応えてくれた」とたたえた。
 練習試合などの出場もなく、ほぼぶっつけ本番。「(札幌戦に)連れてくるかギリギリのライン」(川井監督)だったという。西川は「もっとコンディションを上げて、いいプレーを出せるようにしていきたい」と今後を見据えた。
(中村健人)