鉄路の行方

記者日記 二つの筑肥線有料鍵

連載「鉄路の行方」では、できるだけ地図を添えている。筑肥線は困った。唐津駅を起点にすると、博多方面と伊万里方面に分かれ、しかも伊万里側は唐津線と一部が重なる。

<鉄路の行方 第2章(8)>曲がり角の地方路線 JR社長、国鉄末期と重ねる 識者「市場原理だけでは先細り」有料鍵

3月上旬、冷たい風が吹き抜ける小城市三日月町のJR小城駅で、帰宅途中の男子高校生(17)が1人、列車の到着を待っていた。自宅がある佐賀市から唐津線で通い、4月で3年目になる。「1本逃したら1時間待ち。

<鉄路の行方 第2章(7)>沿線自治体の関わり 利用者増狙い試行錯誤有料鍵

伸び悩む「普段使い」
公共交通の大きな担い手でありつつ、利用者が減少傾向にあるローカル線。路線の存続を巡っては、自治体の関わり方も試される。 福岡県と接する唐津市浜玉町のJR筑肥線浜崎駅に、シックなデザインの真新しい駅舎が完成した。

<鉄路の行方 第2章(6)>鉄道事業者の事情(下) 地域密着、経営の試金石有料鍵

需要喚起には届かず
国鉄から受け継いだ赤字ローカル線をどうするか。JR九州は手をこまねいてきたわけではない。民営化から4年後の1991年6月、組織を立ち上げている。

<鉄路の行方 第2章(5)>鉄道事業者の事情(上) 多角経営、民営化当初から有料鍵

JR九州、高収益路線少なく
「いかしゅうまい」の新商品は、鉄道事業者とのタイアップで生まれていた。 唐津市呼子町にある海中レストラン「萬坊」。代表的商品に、大分県日田市特産の梅を加えたものが今年発売された。「これもJR九州の協力の効果かな」。

<鉄路の行方 第2章(4)>障害者合理的配慮のかたち(下) 視覚障害者、転落の不安有料鍵

聴覚障害、音声情報では不十分
視覚に障害がある蓮尾和敏さん(72)=佐賀市=は、盲導犬のナチュレとさまざまな場所に出掛ける。鉄道の利用は年に数回で、JR佐賀駅から利用する。盲導犬の訓練で大阪に行ったこともある。

<鉄路の行方 第2章(3)>障害者合理的配慮のかたち(上) 車いす、駅員の介助が頼り有料鍵

合理化のあとさき
「おはようございます。きょうもよろしくお願いします」 「お待ちしていました」 土曜日午前のJR佐賀駅南口。乗降客や部活動に向かう高校生が行き交う中、車いすの内田勝也さん(32)=佐賀市=が駅員と言葉を交わした。

<鉄路の行方 第2章(2)>老いる地域と無人駅―基山・鳥栖 不便さ繕う手だて思案有料鍵

合理化のあとさき
団地で暮らす人たちは、その発表に戸惑った。 三養基郡基山町の北部にあり、1400世帯以上が住まう「けやき台団地」。玄関口のJR鹿児島線けやき台駅を無人化する計画を2021年12月、JR九州が打ち出した。

<鉄路の行方 第2章(1)>最も眠らない駅、無人に JR九州、人員縮小続く

地域と交通 合理化のあとさき 終着駅「西唐津」、駅員最後の日
車輪とレールが擦れて響く高音が、静寂を破った。 3月11日未明、佐賀県唐津市二タ子の西唐津駅。JR九州で最も早い午前4時41分発の始発列車が、駅の奥にある車両基地を出て、ゆっくりとホームに入る。

記者日記 通学に同行して有料鍵

佐賀市の高校に通う男子生徒に同行し、2月初めの早朝、藤津郡太良町の多良駅から長崎線の上り普通列車に乗り込んだ。連載「鉄路の行方」の取材で、新幹線開業とともに運行形態が変わる並行在来線沿線の不安を伝えた。

<鉄路の行方(10)>識者インタビュー 鉄道政策に地方の視点を

地域と交通 第1章・新幹線開業へ 熊本学園大名誉教授・坂本正さん
開業を秋に控えた九州新幹線長崎ルート武雄温泉-長崎(西九州新幹線)を巡り、沿線や周辺の市町の現状と課題を追った「鉄路の行方」第1章。

<鉄路の行方(9)>並行在来線の憂い 白石・江北 見えぬダイヤにやきもき有料鍵

地域と交通 第1章・新幹線開業へ 学校「利便性は死活問題」
秋の新幹線長崎ルート開業時と、将来にわたるJR長崎線のダイヤを気に掛けているのは鹿島市や藤津郡太良町だけではない。 「通学が大変だと、学校選択で敬遠されてしまう。電車の利便性は死活問題」。

<鉄路の行方(8)>並行在来線の憂い 鹿島・太良(下) 減便、まちおこしに影有料鍵

地域と交通 第1章・新幹線開業へ 駅前の青写真も描けず
JR長崎線の肥前鹿島駅(鹿島市)に程近い酒蔵「矢野酒造」。漆喰(しっくい)の白壁と木造の母屋は明治時代に建てられた。時折、駅を利用して訪ねてくる観光客の姿がある。「新酒は出てますか」。

<鉄路の行方(7)>並行在来線の憂い 鹿島・太良(上) 「生活の足」秋に見直し有料鍵

地域と交通 第1章・新幹線開業へ 特急大幅減、利用者懸念
早朝、ライトをつけた乗用車が藤津郡太良町のJR多良駅前に止まった。佐賀北高1年の山下大晴さん(16)は3キロ離れた自宅から父親に送ってもらっている。

<鉄路の行方(6)>陶都・有田の目線 集客の動き鈍く様子見有料鍵

地域と交通 第1章・新幹線開業へ 武雄、嬉野との2次交通求める
正月の会合で、新幹線が話題の中心になることはなかった。西松浦郡有田町の大有田焼会館で1月5日、行政や商工関係者ら110人余りが参加して開かれた賀詞交換会。

<鉄路の行方(5)>温泉駅のまちで・嬉野(下)コロナ禍の旅館、活路探る有料鍵

地域と交通 第1章・新幹線開業へ 新駅に備え改装や複合施設
3日間で、半月分に近い宿泊予約がキャンセルになった。1月下旬、佐賀県が新型コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」の適用を政府に要請した直後のことだ。

<鉄路の行方(4)>温泉駅のまちで・嬉野(上) 悲願の新駅、周辺整備半ば有料鍵

地域と交通 第1章・新幹線開業へ 「道の駅」併設、集客なるか
駅舎以外はまだ、さら地に近かった。1月末、周辺整備が進む嬉野市嬉野町下宿の嬉野温泉駅前では、数台のショベルカーがせわしく動いていた。

<鉄路の行方(3)>温泉駅のまちで・武雄(下) 在来線、浸水に悩まされ有料鍵

地域と交通 第1章・新幹線開業へ 気候変動で水害リスク
降り続いた雨が風景を一変させた。2021年8月14日、武雄市朝日町のJR佐世保線・高橋駅周辺。「一帯は道路も線路も茶色く濁った水に漬かっていた。自宅の周りも冠水し、車を動かすこともできなかった」。

<鉄路の行方(2)>温泉駅のまちで・武雄(中) 移住の進展なお未知数

地域と交通 第1章・新幹線開業へ 利便性向上、転入増につながるか
ウェブサイトを開くと、市街地の写真とともに、あいさつ文が目に飛び込んでくる。「はじめまして、武雄市です」。秋の九州新幹線長崎ルート武雄温泉-長崎の開業に向け、市が2019年4月に開設した移住支援サイトだ。

<鉄路の行方(1)>暮らし運んだ鉄道どこへ有料鍵

地域と交通 第1章・新幹線開業へ 在来線需要減、進む合理化
装いを新たにした駅舎がまばゆく映る。「ついに、ここまできたねえ」。歩いて5分ほどの距離に自宅がある久島健三郎さん(88)は感慨深げだ。
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