能登半島地震
輪島と珠洲で「一人一花」
能登地震被災地に彩り
能登半島地震で被災した建物の解体跡地などに住民が花を植える「一人一花」の活動が14日、石川県輪島市と珠洲市で行われた。空き地が増える街並みに彩りを添え、活気を取り戻すのが目的。
世界の避難民8340万人に増加
24年末、紛争や災害原因
【ジュネーブ共同】国際移住機関(IOM)は13日、紛争や災害によって各国内で避難民となった人が2024年末に世界中で8340万人に上ったとの報告書を発表した。23年末の約7500万人から増加し、15年末以来で最多。
能登地震の死者592人
関連死8人追加認定
石川県は13日、能登半島地震の影響で心身に負荷がかかり亡くなった「災害関連死」が新たに7人認定されたと発表した。富山県射水市も同日、80代の女性を災害関連死に認定したと明らかにした。
小松空港周辺に防災庁の分局を
馳浩・石川県知事が要請
石川県の馳浩知事は12日、赤沢亮正・防災庁設置準備担当相と内閣府で面会し、政府が2026年度創設を目指す防災庁の分局を、同県の小松空港(小松市)周辺に設置するよう要望した。
能登の解体作業で賃金未払いか
日系ブラジル人、労働組合が請求
能登半島地震で被災した石川県内の建物の公費解体作業に従事した日系ブラジル人労働者が11日、金沢市で記者会見し、請負契約を結んだ業者から賃金が支払われていないと訴えた。
伝統構法で再建の住宅公開
奥能登からも見学、富山
昨年の能登半島地震で半壊認定され、日本伝統の「板倉構法」で再建した木造住宅の見学会が10日、富山県氷見市で開かれた。
輪島「白米千枚田」で田植え
被災地でボランティアら100人
日本海に面した急斜面の棚田の風景で知られ、能登半島地震と記録的豪雨で被災した石川県輪島市の「白米千枚田」で10日、ボランティアらが田植えをし、額に汗を流した。今年は全1004枚の田んぼのうち、約250枚が対象。
復興願い、石川から世界へ
被災のトランポリン王国
能登半島地震から15日で500日。スポーツ界も復興の道半ばだ。空中で宙返りやひねり技を繰り出す競技「トランポリン」の五輪代表を輩出してきた石川県で、聖地のような輪島市の体育館は閉鎖されたまま。
能登復旧工事で新技術活用
重機遠隔操作し土砂撤去
昨年の能登半島地震と記録的豪雨で大きな被害が出た石川県内の復旧工事現場で、新しい技術や装置が活用されている。
能登、地震後初の修学旅行生
「防災考えるきっかけに」
石川県能登地方に8日、修学旅行生が訪れた。県によると、能登への修学旅行の受け入れは地震後初めて。生徒らは輪島市の能登空港から、修復途中の道路や、土砂崩れで土がむき出しになった山肌を見ながら、大型バスで能登町へ移動。
石川の公費解体申請、想定超え
4万棟に、地震と豪雨で損壊
昨年元日の能登半島地震と9月の豪雨で損壊した石川県内の建物の公費解体について、県は8日、申請数が見込んでいた約3万9千棟を上回り、約4万棟となったと発表した。解体計画は見直さず、10月までに終える目標は維持する方針。
石川県、死者2200人の改定案
能登地震教訓に27年ぶり見直し
石川県は7日、県防災会議の震災対策部会を開き、地震被害想定の改定案を示した。金沢市直下にある「森本・富樫断層帯」で起きた場合、同市の一部で震度7となる可能性があり、死者は最悪で2200人以上になる。
地震で被災の子どもたちに笑顔
石川・珠洲で応援イベント
「こどもの日」の5日、能登半島地震で被災した子どもたちに食事や遊びで楽しんでもらおうと、石川県珠洲市の公園でイベントが開かれた。
地域の「生きる糧」念願の復活
「にぎわい再び」思い込め
地域の「生きる糧」として長年受け継がれてきた伝統行事が念願の復活を果たした。石川県七尾市の青柏祭で、高さ12メートルの巨大な山車「でか山」の運行が2年ぶりに実施された。昨年は元日の地震被害を受けて中止に。
能登の春祭り、2年ぶりに歓声
被災地復興へ決意新た
能登半島地震で被災した石川県内各地で4日、春の祭りが開催された。七尾市の青柏祭では、巨大な山車「でか山」を運行する曳山行事を2年ぶりに実施。珠洲市大谷地区では、約200匹のこいのぼりが空を泳いだ。
津波被災建物の保存を要請、石川
珠洲市「さいはてのキャバレー」
石川県珠洲市の沿岸部にあり、能登半島地震の津波で損壊した「さいはてのキャバレー」と呼ばれる建物について、市民らが2日、所有者の市に対し、震災遺構として保存するよう求めた。
愛子さま、能登2市町を訪問へ
今月中旬、初の被災地視察
天皇、皇后両陛下の長女愛子さまが能登半島地震の復興状況を視察するため、今月中旬に石川県志賀町と七尾市を訪問されることが2日、宮内庁関係者への取材で分かった。愛子さまの被災地訪問は初となる。
能登地震の記録収集、後世に
まちづくり、教育に活用
能登半島地震の被害や被災前の暮らし、風景を記録した写真や映像を収集・保管する拠点「スズレコードセンター」が1日、石川県珠洲市に開設された。
日本海の絶景と食を味わって
珠洲のレストランが営業再開
昨年の能登半島地震と記録的豪雨で被災した石川県珠洲市大谷町の「潮騒レストラン」が1日、営業を再開した。日本海の絶景と、地元の食材を使った料理を堪能でき、初日から多くの客が来店。
「一人一花」活動を能登全体に
解体跡地を活用、福岡もエール
能登半島地震で被災した建物の解体跡地に住民が花を植える活動「一人一花」に取り組む関係者が30日、石川県七尾市で「花と復興の応援の集い」を開き、能登半島全体への展開について意見交換した。
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