美協展
美協賞・日本画「境界の海」石隈はるかさん(小城市) 相反する海を幻想的に
高校生活最後にして初の大作に、たくさんの仕掛けを詰め込んだ。シンメトリーが印象的な海は、よく見ると左右で景色が異なる。 中央右の人間は美しい海で穏やかにほほえみ、左の人魚は汚染された海に悲しげに視線を落とす。
美協賞・工芸「泡沫夢幻」渡辺結南さん(佐賀市) 偶然性の面白さ魅力
染色は「思った通りにいかない所が面白い」。ろうけつ染めや揉み落としの技法を駆使して、大好きな青を基調にブレンドした染料を6層重ね、水面にたゆたう水の泡を表現した。 長崎市出身、佐賀大芸術地域デザイン学部4年。
美協賞・洋画「土偶の森」江口利道さん(佐賀市) 形状ならではの表現を
「ずっと描きたかった」という油絵を、定年退職後の65歳から始めた。半立体の個性的な形態は、「自転車で持ち運べるサイズ」のキャンバスを組み合わせて出来上がった。
多久市美術協会展 夜空の星の写真、「フーテンの寅さん」の焼き物… 個性豊かな53点
多久市美術協会会員の作品を集めた「第68回美協展」が、JR多久駅に隣接する市まちづくり交流センターあいぱれっとで開かれている。40~90代の会員24人が絵画、工芸、書、写真の4部門に意欲作53点を展示している。
佐賀美協展開幕 美術の奥深さ、多彩な表現で 絵画や工芸など276点展示 6月29日まで県立美術館
「第107回佐賀美術協会展(美協展)」(佐賀美術協会主催)が20日、佐賀市の県立美術館で始まった。全4部門の入賞・入選作123点と会員・会友らの作品153点の計276点が並び、多彩な表現で美術の奥深さを示す。
佐賀美術協会展 佐賀市の江口利道さん、洋画一席 6月20日から佐賀県立美術館で展示
佐賀美術協会(渡邊成樹理事長)は18日、「第107回佐賀美術協会展(美協展)」の入賞・入選者を発表した。
<第106回佐賀美術協会展>美協賞・彫塑 「おがみむし」森正彦さん(49)=佐賀市 でかい虫で、どきっと
前回に続き2度目の最高賞。鉄の質感と高い技術力を生かした躍動的なカマキリの造形で、見る者に強いインパクトを与える。 「こんなでかい虫がおったら、どきっとするでしょ」と、鑑賞者の驚きを重視した。
<第106回佐賀美術協会展>美協賞・工芸 「向甲側(むこうがわ)」朝重みさきさん(21)=佐賀市 「自分らしく」カメに投影
「『失敗してもいいじゃん』と言われてる気がする」という柿渋で、どっしりしたカメを表現した。ケージからはいだすカメの姿に、枠にとらわれず羽ばたこうとする自身の思いを重ねた。
<第106回佐賀美術協会展>美協賞・洋画 「ぎゅうぎゅう」川副すみれさん(18)=みやき町 日常と非日常の融合
言葉遊びをかけた不思議な作品作りが好きで「まさか自分が選ばれるとは思っていなかった。高校3年の節目に受賞できてうれしい」と笑顔を見せる。
第106回佐賀美術協会展、感性と技術で273点 美術協会賞の受賞作と受賞者の声を紹介
全国で最も長い歴史を持つ地方美術展「第106回佐賀美術協会展」。
表現多彩、県美術界の現在地示す 佐賀美協展が開幕 6月23日まで県立美術館
第106回佐賀美術協会展(佐賀美術協会主催)が14日、佐賀市の県立美術館で始まった。全4部門の入賞・入選作123点と会員・会友らの作品150点の計273点が並び、佐賀の美術界の現在地を示す。23日まで。
第106回佐賀美術協会展 川副さん(佐賀北高3年)洋画一席 佐賀市の県立美術館で6月14日から展示
日本画は井添さん、彫塑は森さん、工芸は朝重さんが一席
佐賀美術協会(北島治樹理事長)は12日、「第106回佐賀美術協会展(美協展)」の入賞・入選者を発表した。
<第105回佐賀美術協会展>美協賞・工芸部門「廻(めぐる)」三根大和さん(17)=武雄市 時の流れ、らせん形で表現みね
作品名の「廻(めぐる)」は時の流れのこと。古い地層や古木のような外観が、先史からの時間の重なりを想像させる。「見る人に何かを感じてもらい、心を動かすことができればうれしいです」と話す。 有田工業高セラミック科3年生。
独立会友・久保博邦さん回顧展 28日から東京・銀座で
2009年に亡くなった独立美術協会会友の抽象画家久保博邦さん(享年60)=佐賀市=の回顧展が28日から、東京・銀座で開かれる。
「自然の美見つける心育んで」 葉山有樹さん(武雄市)美協展で講演
武雄市の陶芸家で著述家の葉山有樹さん(60)が19日、佐賀市の県立美術館で講演会を開いた。葉山さんは自らの半生を振り返りながら、「花を見て美しいと思う心を育てていくことが大切」と文化芸術教育の重要性を訴えた。
佐賀北高・加藤さん洋画最高賞 佐賀美協展入賞・入選決定
11日から県立美術館で展示
佐賀美術協会(北島治樹理事長)は9日、2年ぶりに開催する「第103回佐賀美術協会展(美協展)」の入賞、入選者を発表した。
佐賀美術の系譜
2年ぶり「美協展」に期待
昨年はコロナ禍により中止を余儀なくされた「佐賀美術協会展(美協展)」が、2年ぶりに佐賀市で開かれる。大正時代に始まった全国でも最も古い美術展で、これまでに中止されたのは戦時中だけだった。
<美協展特集・工芸>「和紙染鉄紋壺」中村美穂さん(35)有田町
いつか母と夫と三人展を
福岡教育大学美術科で陶芸と出合った。土や釉薬の性質による制限がある中での表現に「いつしかのめり込んでいった。何もかもが自由な表現方法より、自分に合っていたんだと思う」と話す。
<美協展特集・洋画>「のぞきたかった窓」藤井節さん(79)玄海町
「母への賛歌」形に
レトロな雰囲気をまとうおもちゃと少女がたわむれるメルヘン世界の中心に、重厚感のあるミシンが鎮座する。漆黒のボディーから飛び出すように描かれたのは、愛する母の“魔法の手”。「洋服に靴にリュックサック…。
<美協展特集・彫塑>「静」東栞名さん(23)佐賀大大学院2年
静かさに秘めた動き
静かなたたずまいにもかかわらず、どこかに動きを秘めている。受賞作「静(せい)」は、台座を含めると190センチの大作。「ポーズのかっこよさだけでなく、像そのものを見てほしい」。あえて動きを抑えた。
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