生き物ヒトとなり
<生き物ヒトとなり>(156)ミソサザイ 地域や環境 さえずりに影響
ヨーロッパから東アジアにかけて広く分布しており、おもに昆虫などを食べる鳥である。国内では、山地の林の渓流沿いなどによく生息している。 全長10センチほどでスズメよりも小さく、国内の鳥の中でもっとも小さい部類に入る。
<生き物ヒトとなり>(155)キンラン 菌類から養分 光合成も
中国と朝鮮半島、日本の本州から九州にかけて分布している多年生のラン科植物であり、この時季に黄色い花を咲かせる。 ラン科は植物の中でも極めて種多様性が高いグループである。
<生き物ヒトとなり>(154)ツマキチョウ 「速さ」か「確実さ」か 産卵の成果追求
モンシロチョウよりもやや小ぶりで、前翅(ぜんし)の先が尖っているのが特徴である。また、オス成虫では、この部分(=褄・つま)の表側が黄色いことが和名の由来である。
<生き物ヒトとなり>(153)ミツマタ 紙幣の原料 輸入頼みに
高さが1メートルから2メートルほどになるジンチョウゲ科の落葉低木であり、クワ科のコウゾ、ジンチョウゲ科のガンピと並び、和紙の原料として有名である。
<生き物ヒトとなり>(152)ゴマフヒゲナガ オスの触角 昼行性でも長く
ヒゲナガガ科の昆虫であり、オスは写真のように体より何倍も長い触角を持つのに対し、メスの触角はその半分程度の長さしかない。本種の場合、オスの頭部に多数の長い毛が生えているのも特徴である。
<生き物ヒトとなり>(151)キジバト “小卵少産”で周年繁殖
ハトといえば、多くの方が思い浮かべるのはカワラバト(いわゆるドバト)であろう。
<生き物ヒトとなり>(150)ビロウドツリアブ つかの間、春の“表舞台”
早春のごく短い時季にのみ花を咲かせる植物は「スプリング・エフェメラルspringephemeral」と呼ばれる。“春のつかの間のもの”といった意味である。
<生き物ヒトとなり>(149)アセビ シカ“食べ残し”で優占種に
本州から九州にかけて分布しており、春になると房になった白い小さなツボ状の花を咲かせるツツジ科の植物である。屋久島以南には、別亜種や変種のヤクシマアセビ、アマミアセビ、リュウキュウアセビが分布している。
<生き物ヒトとなり>(148)トゲキジラミ 発生や生態 樹種で変化
キジラミは、漢字で書けば木虱であり、樹木につくシラミのような昆虫、という意味であろうが、実際にはシラミではなくカメムシ目の昆虫である。国内では約160種が知られている。
<生き物ヒトとなり>(147)スイセン 中国由来 ギリシャ神話にも
ヒガンバナ科の植物であり、冬に咲く花の定番であろう。国内で野生化しているものもあり、日本古来の花のような印象を持たれるかもしれないが、もともと国内にはなかった植物である。
<生き物ヒトとなり>(146)オオクロバエ 冬に出現 鳥のウイルス媒介?
徳田誠
体長1センチほどの大型のハエであり、その名の通り黒っぽい体色をしている。動物などの死体の臭いを嗅ぎつけて、どこからともなく産卵にやってくる。 本種は一般に、平野部では夏には見られず、秋から翌春にかけてのみ確認される。
<生き物ヒトとなり>(145)ミサゴ 魚食に特化 世界に進出
英語ではOsprey(オスプレイ)と呼ばれ、何かと話題の米軍の輸送機の名前は本種から来ている。 以前はタカ目タカ科とされていたが、現在はタカ科から唯一独立して、タカ目ミサゴ科とされている。
<生き物ヒトとなり>(144)ナミスジフユナミシャク 冬に羽化 「逆張り」で利益
「シャクガ(尺蛾)」と言われて成虫の姿が頭に浮かぶ読者は少ないかもしれないが、その幼虫である「シャクトリムシ(尺取虫)」は、多くの方がご存じであろう。
<生き物ヒトとなり>(143)ロウバイ 厳冬に輝く 黄金の花
漢字で書くと蠟(蝋)梅であり、ミツバチ由来の蝋である蜜蝋を思わせる薄黄色のウメに似た花を咲かせる。ただし、ウメが含まれるバラ科とは大きく異なるロウバイ科の植物である。
<生き物ヒトとなり>(142)タカチホヘビ 九州の昆虫学者から命名
巳(み)年ということで、ヘビについて書いてみたい。佐賀県内でみられる身近なヘビといえば、シマヘビ、アオダイショウ、ニホンマムシ、ヤマカガシなどが挙げられる。
<生き物ヒトとなり>(141)ナンテン 災難転じる 吉兆の赤い実
メギ科の常緑樹で、以前紹介したセンリョウやマンリョウなどと同様に、この時季に赤い実を付ける。正月飾りにもよく利用されるため、おなじみの植物であろう。
<生き物ヒトとなり>(140)ヨモギハムシ 環境に適応 ”地域色“豊か
その名の通り、ヨモギなどのキク科植物の葉を食べる昆虫であり、日本各地で普通に見られる。年一世代で、卵か成虫で越冬する。九州のように比較的温暖な地域では、冬にも活動する成虫が見られる。
<生き物ヒトとなり>(139)ノスリ 九州北部で2亜種越冬
山地や農耕地などに生息する比較的身近な猛禽(もうきん)類であり、主としてネズミなどの脊椎動物を食べる肉食性である。
<生き物ヒトとなり>(138)タイワンツバメシジミ 伊万里の保存会 保護に貢献
和名の中の「ツバメ」は、後ろ翅(ばね)にツバメの尾(燕尾(えんび))のように、尾状突起があることに由来する。
<生き物ヒトとなり>(137)フクラスズメ 粋な配色 隠れたオシャレ 徳田誠
「ふくらすずめ」とは元来、冬に毛を立てて丸く膨らんだ鳥のスズメのことであるが、本種は成虫がそれに似ているということでこの名が付けられた。
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