江藤拓

備蓄米を5キロ当たり税抜き2千円程度で店頭に並ぶよう売り渡す政府の米価高騰対策に関し、山口祥義知事は27日の定例会見で「一つの作戦としては評価したい」とした上で、「農業者の努力が報われるマーケット（市場）になってほ…

佐賀市内での講演に端を発した江藤拓農林水産相の21日の辞任劇。米価高騰が続く中、「コメを買ったことがない」などと発言したことで世論の反感を買い、事実上の更迭に追い込まれた。「庶民感覚からかけ離れている」。

失言が飛び出したのは、自民党佐賀県連が18日に佐賀市で開いた政経セミナーだった。県連会長の古川康国土交通副大臣（衆院比例九州）は「農業・農政の大事な時期だけに、残念としか言いようがない」と落胆する。

「コメを買ったことはない」などと発言した江藤拓農林水産相が引責辞任した21日、佐賀県内の農家や米穀店からは「庶民感覚を持ち合わせていなかった」とため息が漏れた。失言の“発信源”となった県政界。

約千人が佐賀市のホテルに集まっていた。自民党佐賀県連が18日に開いた政治資金パーティー「政経セミナー」。江藤拓農林水産相（当時）はここで約20分講演した。米価高騰の中、米どころの佐賀で農相は何を語るだろう。

佐賀市内の講演で「コメは買ったことがない」と発言した江藤拓農林水産相が21日、石破茂首相に辞表を提出した。事実上の更迭。　江藤氏は18日に佐賀市の講演で、備蓄米の精米処理に触れる中で「コメを買ったことはない。

石破茂首相は、コメは買ったことがないと発言した江藤拓農相を更迭する方向で調整に入った。複数の関係者が２０日、明らかにした。

佐賀市内の講演で「私はコメを買ったことがない」と発言した江藤拓農林水産相は19日、「講演でウケを狙って強めに言ったが、消費者に対する配慮が足りなかった」と陳謝した。

「庶民の気持ちが全く分かってない」「消費者が苦しんでいる時に何てことを言うんだ」―。

江藤拓農林水産相は18日、佐賀市で講演し、高騰が続く米価について「大変責任を感じている」とした上で、「私はコメを買ったことはありません。支援者の方がたくさんくださるので、まさに売るほどある」と発言した。

江藤拓農林水産相は２日に佐賀、長崎両県を訪問する。国営諫早湾干拓事業を巡る開門請求訴訟の原告の漁業者や営農者、両県知事らと意見交換し、８月豪雨の被災状況も視察する。