有田焼400年

400年を支えて(68) 山本晋寛さん(44)伊万里市

最初の一筆を入れるまでの仕込みが勝負の分かれ目になる。1時間以上かけてすり鉢で入念に絵の具を溶いていく。粒子を細かく均等にすることで、染み渡るように色が乗り、色鍋島特有の濃淡のグラデーションが表現される。

400年を支えて(66) 岡部美智子さん(有田町)

■生命の躍動、一気に 伸び伸びとした奔放な筆致と呉須の濃淡で生命の躍動感を表現する。

有田焼創業400年 県実行委が解散

総事業費21億円
佐賀県の有田焼創業400年事業実行委員会は22日、西松浦郡有田町で会合を開き、欧州での国際見本市出展や業務用食器の開発などの本年度事業を報告し、「所期の目的を達成した」として同日付で解散した。

最小限の線でリアルに 藤本秀一郎さん(56)=有田町

=400年を支えて(63)=
柿右衛門窯に入って37年。上絵一筋に続けてきた。今の仕事の絵の具は赤と黒の2色が基本。赤で咲き誇る花を表現し、黒で枝を生き生きと描く。「最小限の線でいかに表現するか。そこが難しさでもあり、楽しさでもある」。

有田焼400年委、3月末で解散

西松浦郡有田町の有田焼創業400年事業実行委員会(委員長・山口隆敏町長)は1日、会合を開き、前年度から全国の9百貨店で開催した「400年有田の魅力展」の売上高が目標を8千万円上回る約3億8千万円に上ったことなどを報…

有田焼400年でクールジャパン準グランプリ

県、蘭と交流 磁器の関係性発信
日本の魅力を海外に発信する「クールジャパン」の異業種連携プロジェクトのコンテストで、有田焼創業400年にちなんだ佐賀県とオランダの産業交流の取り組みが16日、準グランプリに選ばれた。

村島昭文さん(81)=有田町 手作りの品格目指す

回転するろくろ台に置いた粘土が、リズミカルな手の動きとともに次々に姿を変える。さほど力を入れているようには見えないまま、無造作に置かれた塊が円筒に。

映画「李参平」 韓国初上映へ

小川監督「文化交流の絆に」
■有田焼400年で15年ぶり再編集 有田焼の礎を築いた陶祖・李参平の半生をテーマに15年前に制作された日韓合作映画「白神渡海」(小川益王(ますお)監督)が、有田焼400年を機に未公開シーンの追加など再編集し、「白磁…

有田陶片物語 日本磁器の誕生

■中国風を意識商品開発 有田焼創業401年目の年が明けた。県や町が総力を傾けたバックアップ体制も、いったんは区切りが付けられる。

=400年を支えて=(61) 納富彩子さん(43)山内町

■“絵手間”かけ藍の世界 天然の磁石を砕いて粘土にする有田焼。「他産地で使っている配合陶土の器が西洋紙としたら、有田焼は上質な和紙」。納富彩子さん(43)は絵付けの感覚をそう例える。

=400年を支えて=(59) 高森誠司さん(54)、智美さん(52)有田町

■夫婦で手仕事、妥協せず追究 親子や兄弟で伊万里・有田焼の伝統工芸士という人たちはいるが、夫婦そろっての認定は高森誠司さん(ろくろ部門)と智美さん(下絵付け、上絵付けの両部門)だけだ。

400年の群像(12) 色鍋島に新しい息吹

有田初の人間国宝 十三代今泉今右衛門(1926~2001年)
■「吹墨」「薄墨」技法を展開 色鍋島に新しい息吹を吹き込むとともに、佐賀県陶芸協会会長や日本工芸会の副理事長として陶芸界をリードした十三代今泉今右衛門さん(1926~2001年、享年75)。

県窯業技術センター 「世界最強」の磁器開発

給食、デザイナー製品に
■食卓から落ちても割れない 佐賀県窯業技術センター(西松浦郡有田町)は21日、通常の磁器より5倍割れにくくした「世界最高強度」の磁器材料を開発した、と発表した。

21日、有田焼創業400年事業の報告会

佐賀県の有田焼創業400年事業の産地報告会が21日、西松浦郡有田町であった。

有田焼400年記念展 売り上げ全国で3.6億円

町実行委報告8カ所、集客30万人
西松浦郡有田町の有田焼創業400年事業実行委員会(委員長・山口隆敏町長)が20日、有田町であった。

=わが家の器ものがたり=(41) 蒲地桃子さん(56)有田町

■古伊万里再現の大鉢 父が愛した母の手料理  赤い大玉や全体に施された細かな文様が印象的でしょ。この大鉢は、陶磁器店を営んでいた亡き父が、古伊万里の作品を基に十数年前に復刻したもの。

=時空を超えて=(12) 色絵窓絵草花文三足鉢

田中本家博物館蔵
■豪商が愛した古伊万里 町民間での饗応に使用 江戸・元禄時代(1688~1704年)、上方を中心とした町民文化が発展、古伊万里は海運の流通網に乗って日本全国に普及した。

=わが家の器ものがたり=(40) 永吉輝男さん(72)唐津市

■長男誕生記念の皿 健やかな成長願い込め 伊万里警察署に勤務していた1970年、長男の輝之助(こうのすけ)が生まれました。

=わが家の器ものがたり=(39) 村上ふみ子さん(68)佐賀市川副町

■返礼の花器 コーヒー一杯の縁、大切に 味わいのあるこの常滑焼の花器は愛知県の男性から頂きました。男性とは一度しか会ったことがありませんが、なぜか印象に残っています。 今から20年前の1996年のことです。

=400年を支えて=(58) 岩永純則さん(63)有田町

■「筆勢」重視、絵に生命力 柿右衛門様式や色鍋島、青一色で描いた唐草文様…。2年ほど前に有田焼のさまざまな技法を駆使し、5寸皿100枚を仕上げた。 「空いた時間に少しずつ描いた。有田焼の歴史に触れる楽しさがあった」。
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