小説
心の隙間を埋めてくれる連作短編集 「かごいっぱいに詰め込んで」 真下みこと 講談社/1815円
481号 ほんまはるかの本の引き出し vol.67
おしゃべり好きの主婦がレジ係に 心の隙間を埋めてくれる連作短編集 書店のレジで「マニュアル」として習ったのは、お客様の顔を覚えないこと、だった。
<#推し読>少年犯罪を巧みに描いたデビュー作「天使のナイフ 新装版」
薬丸岳/著
ここ数年、好きな作家さんが増えた。薬丸岳さんもその一人だ。読み応えのある重厚なミステリーを展開しつつ、人間の心の揺れ動くさまを巧みに描く。また、少年犯罪を題材にした作品を書くことでも知られている。
「午前0時のラジオSAGA」公式ソング発表 ミュージックビデオは 9月に配信予定
佐賀大出身のシンガー・ソングライター德丸英器(えいき)さん(42)は、小説の公式イメージソング「ミッドナイト☆レディオステーション」を手がけた。 楽曲制作は今年の春ごろから始めて、8月14日にリリース配信された。
植松三十里さん『鹿鳴館の花は散らず』 赤十字に貢献、鍋島榮子の生涯
歴史小説家の植松三十里(みどり)さんが、鍋島榮子(ながこ)(1855~1941年)の生涯を描いた小説『鹿鳴館の花は散らず』(PHP研究所)を出版した。
緒音百さん(佐賀市出身)小説デビュー 怪奇ミステリー『かぎろいの島』
佐賀市出身の緒音百(おおともも)さん(福岡県在住)が、小説『かぎろいの島』(竹書房)を出版した。ホラー小説の公募で大賞を受けた怪奇ミステリーで、創作デビューを果たした。
<#推し読>電車で不思議なことによく遭遇して、みんな小刻みに震えました
やーこ/著、栖周/イラスト
なぜか珍事件は電車でよく起きていた―。「猫の診察で思いがけないすれ違いの末、みんな小刻みに震えました」の著者・やーこさんの短編集第2弾だ。
<#推し読>絶対にアイドルになりたい少女の物語「トラぺジウム」
高山一実/著
高校生の東ゆうの夢は「絶対にアイドルになること」。そこで思いついたのが、東西南北の美少女を集めてアイドルグループをつくることだった。
<#推し読>複雑で繊細な“少女”の心情描く「リトルガールズ」
錦見映理子/著
複雑で繊細な心の揺れ動く“少女”を描いた群像劇だ。 中学校で勤務している50代半ばの雅子は、非常勤の講師になったことを機に、好きなピンク色の服で出勤する日々。
「死んだ山田と教室」金子玲介 講談社/1980円
478号 ほんまはるかの本の引き出し vol.64
死んだ山田との不思議な日々 まぶしくて切ない青春小説 「遠きにありて思ふもの」……と、「ふるさと」をうたったのは室生犀星(むろうさいせい)だったか。
角川春樹小説賞を受賞・桜田光さん(嬉野市) 「読んでもらえる『いい話』書きたい」
嬉野市の桜田光さん(32)が、第16回角川春樹小説賞(角川春樹事務所主催)を受賞した。古典絵画の復元模写に挑む美大生を描いた受賞作『真令和復元図』で、作家の道へ一歩を踏み出した。
角川春樹小説賞 嬉野市の桜田光さん「真令和復元図」が受賞 初挑戦、京都を舞台に美大生描く
「第16回角川春樹小説賞」の最終選考会が24日、東京で行われ、嬉野市の桜田光さん(32)の「真令和復元図」が受賞した。
連載小説「午前0時のラジオSAGA」1
第一章「怪談ラジオ局」(1) 佐賀駅も、昔より随分賑(にぎ)わうようになったなあ――と、駅前広場の椅子に腰掛けた彼は、しみじみ思った。
肥前浜宿舞台の小説を学校に寄贈 鹿島市移住の岩清水緑風と朝倉香絵さんが執筆「有明の月」
鹿島市浜町に移住し創作活動を行う脚本家・岩清水緑風さんと小説家・朝倉香絵さんが、国の重要伝統的建造物群保存地区(伝建地区)に選定されている肥前浜宿などを舞台に執筆した小説「有明の月」の冊子を市内の中学、高校などに寄…
前島密の格別な面白さ 『ゆうびんの父』著者・門井慶喜さんインタビュー
佐賀新聞で2022年から23年まで連載され、好評を博した『ゆうびんの父』が幻冬舎から刊行された。著者の門井慶喜さんに作品への思いを聞いた。
連載小説「午前0時のラジオSAGA」作家・村山仁志さんインタビュー 5月23日、連載スタート
佐賀新聞創刊140周年を記念して23日から始まる連載小説は、国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会(SAGA2024)へ向けて生まれ変わった佐賀駅前の、小さな架空のラジオ局から流れる番組がポップで温かな話を紡ぎ出…
文芸誌『ふたり』終刊 「書くのはやめられない」
文芸作家の白石すみほさん(83)=唐津市=が発行する文芸誌『ふたり』が、31号で終刊を迎えた。夫で元教師の元秀さん(87)と続けてきた手作りの文芸誌が、創刊から16年目で幕を下ろした。 同誌は2009年3月創刊。
「滝口康彦× PICFA」連載スタート 16日から、佐賀新聞紙上で
下級武士の悲哀を描き続けた時代小説家、滝口康彦(1924~2004年)。多久を拠点に作品を発表し、生涯のほとんどを過ごした滝口は直木賞候補に6度も選ばれるなど数々の名作を残している。
散文誌『隣り村』終刊号 6月に別巻
2年間限定で発行してきた季刊誌『散文誌 隣り村』(発行人・八田千恵子さん、古小烏社)の終刊号に当たる第8号が出版された。 巻頭は佐賀新聞社の元記者で、脚本家の本山航大さんの小説「むしやしない」。
<ほっとクリップ>文芸同人誌「金木犀」25号発刊
同人会「金木犀の会」(田中希彦代表、10人)が、文芸同人誌『金木犀』の25号を発刊した。会員が小説や随筆などを寄せており、小説4点、随筆10点と、中村邦子さんの俳句に加え、西村節子さんの詩を掲載している。
<#推し読>まっとうに生きてきたはずなのに…生真面目な男の末路「自分以外全員他人」
西村亨/著
マッサージ店で勤務する44歳独身の柳田譲は、生真面目で繊細な性格ゆえに傷つきやすく、ストレスが多い。迷惑客や同僚、母や義父に疲弊する毎日を送っていた。
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