<国策と地方 第34回>④九州新幹線長崎ルート 整備推進の今村氏不出馬波紋 選挙結果、今後に影響も
衆院選さが
10月18日、東京・永田町の衆院第2議員会館の1210号室を国土交通省の足立基成鉄道局審議官が訪ねた。「今村先生、お世話になりました」。自民党が4日前に公表した衆院選の比例名簿に今村雅弘氏(77)の名前はなかった。
<国策と地方 第34章>③オスプレイ来夏配備 期待と懸念、地元に交錯 論戦低調「もっと佐賀の話を」
衆院選さが
18日午前10時過ぎ、佐賀市内の漁港。ノリの種付けを終えた漁船が散り散りに帰港していた。「今季こそ、と思いよるばってん、ちゃんと種のつくかどうか」。ノリ漁師の男性(53)は、気をもんでいた。
<国策と地方 第34章>②諫早湾干拓 再生事業巡り地元反発、政治主導での解決求める声
衆院選さが
「やめる時には後ろ髪をひかれたが、よくなる要素がなかった。県西南部は20年後にはノリ養殖ができなくなるのではないか」。
<国策と地方 第34章>①岐路の原発政策 「核ごみ」調査開始も論戦低調 玄海町民「候補者は将来像語って」
衆院選さが
「未来の玄海町に核のごみを押しつけていいのでしょうか」。衆院選“ラストサンデー”の20日、九州電力玄海原子力発電所(玄海町)近くの国道を走る選挙カーが1台。
2024年度政府予算・佐賀県関係 城原川ダム新たな段階へ
オスプレイ佐賀空港配備 有明海再生 西九州新幹線
政府が22日に閣議決定した2024年度予算案の佐賀県関係分では、佐賀空港(佐賀市川副町)への陸上自衛隊オスプレイ配備計画の関連予算に前年度から大幅減となる112億円が計上された。
<オスプレイ配備の先に 要請から9年 動き始めた計画>(6)井野俊郎防衛副大臣インタビュー 計画「南西諸島防衛のため」 
「地元との関係構築に注力」
佐賀空港(佐賀市川副町)への陸上自衛隊輸送機オスプレイの配備計画に関し、用地買収などの重要局面で佐賀県や佐賀市との対応に当たってきた井野俊郎防衛副大臣(43)=衆院群馬2区=が、佐賀新聞社のインタビューに応じた。
<オスプレイ配備の先に 要請から9年 動き始めた計画>(4)目達原駐屯地のヘリ移駐 情報少なく、影響見通せず
地域の未来図どう描く
7月上旬、神埼郡吉野ヶ里町の伊東健吾町長は馬場茂町議会議長らと防衛省と総務省を訪れた。「町内から何人移動するのか教えてほしい」「駐屯地や町が空洞化しないよう、部隊を補充してほしい」。
<オスプレイ配備の先に 要請から9年 動き始めた計画>(3)反対する漁業者 地域分断の懸念抱えつつ
「次の世代のため」裁判に
7月上旬、海童神社(佐賀市川副町)がにぎわいをみせた。約20の地区ごとにノリ漁業者たちが集まり、今季の豊漁、作業の安全を祈願した。
<オスプレイ配備の先に 要請から9年 動き始めた計画>(2)変わる佐賀空港 整備計画、防衛省補助金も当てに
国策と地方
5月25日、東京・市谷本村町の防衛省の大臣室。浜田靖一防衛相は握手で山口祥義知事を出迎えた。1週間前、輸送機オスプレイの佐賀空港配備に向けて駐屯地予定地を取得したことに触れ、これまでの佐賀県の尽力に謝意を伝えた。
<オスプレイ配備の先に 要請から9年 動き始めた計画>(1)2025年7月を見据え 誤算続き、8年遅れの着工
新たな国防拠点巡り思い交錯
体育館に怒号が飛んだ。「24時間、土曜も日曜も工事ばするとか、佐賀んもんばばかにすんな」。6月上旬、佐賀市川副町。九州防衛局が着工直前に開いた住民説明会で、計画に反対する参加者が声を荒らげた。 着工後の7月上旬。
<オスプレイ配備>動き始めた計画 眠らない駐屯地予定地 昼夜兼行の突貫工事 佐賀
国策と地方
上弦の月が浮かんでいる。7月下旬午後10時、佐賀市川副町の佐賀駐屯地(仮称)工事現場。予定地と県道をフェンスが隔てている。投光器がセメントタンクを白く照らす。
<国策と地方 第30章>(4)諫早湾干拓訴訟 提訴20年、流れは「非開門」
国と対峙する姿勢に期待
「今年もおらんよ」。有明海特産の高級二枚貝「タイラギ」が11年連続休漁になることを、漁師仲間から聞いた。藤津郡太良町で19歳からタイラギ漁に従事した平方宣清さん(70)は言う。
<国策と地方 第30章>(3)原発政策転換 再び依存も論戦深まらず
玄海の行方、有権者の関心低く
「両者の立ち位置がはっきりしたという意味で評価できる」。
<国策と地方 第30章>(2)西九州新幹線開業 全線フル規格化、争点にならず
反対と慎重姿勢、主張似通い
「山口祥義知事候補と歩んできたこの8年、新幹線開業も相まって嬉野は発展を遂げてきた」。嬉野市の温泉街の一角で、マイクを握った村上大祐市長が熱弁を振るうと、聴衆からは拍手が起きた。
<国策と地方 第30章>(1)オスプレイ新局面 配備計画、知事選最大の争点
漁業者複雑「県を信じたいが…」
佐賀県知事選告示まで1カ月を切った11月6日。共産党県委員会の総会は候補擁立を巡って紛糾した。「来春に控える県議選に注力すべきだ」。
<鉄路の行方 第4章・新幹線開業前夜(4)>不安抱えてスタートの嬉野市 駅の目玉「手ぶら観光」先送り
「乗客増やして便数増を」
「これが今の嬉野市への評価か」。6月初旬、JR九州から西九州新幹線のダイヤ案を伝えられた嬉野市の村上大祐市長は肩を落とした。
<国策と地方(上)>オスプレイ配備計画 安全保障注目も論戦低調 重要局面に揺れる地元
「オスプレイについては賛成、反対両方の意見があるが、どちらの立場からも『有明海でちゃんと漁ができるのか』との声をいただく」。28日、佐賀市川副町の県有明海漁協大詫間支所。
<国策と地方>(4)玄海原発 脱炭素の道筋不透明 有権者「将来の話もっと」
客足が戻ったとは言い難い街の様子を憂いていた。九州電力玄海原発(東松浦郡玄海町)近くの自営業の男性(55)。原発の関連工事で飲食店や旅館の利用は一定あるが、「工事が終わった後が心配だ」。
<国策と地方>(3)新幹線長崎ルート 整備方式、語らぬ候補 沿線の思いさまざま
「反対だけでは物事は進まない。マイナスを克服しプラスに変えるのが政治の役割だ」。自民党佐賀県連の街演カーから、選挙さながらの熱弁を振るう。
<オスプレイ配備計画>佐賀県議会、特別委に九州防衛局長らを参考人招致へ
佐賀県議会の佐賀空港・有明海問題対策等特別委員会は18日、理事会を開き、3月16日に防衛省から参考人を招致し、質疑することを申し合わせた。
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