みどりのくすり箱

<みどりのくすり箱>(166)カタクリ 開花短い“春の妖精”

カタクリは北海道、本州北部の寒冷地に広く自生する植物ですが、今は開発などの影響で数が減っています。早春に芽を出すと、15センチほどの花茎を伸ばし3、4月ごろに紫色の花を一輪咲かせます。

<みどりのくすり箱>(165)ヤシャブシ 実の凹凸 夜叉の顔連想

ヤシャブシは日当たりのよい山地に生える高さ5~7メートルの落葉小高木です。花は早春、葉が芽吹く前に開きます。雌雄異花で雌花は円柱状で直立、雄花は垂れ下がって伸びるように咲きます。

<みどりのくすり箱>(164)ナズナ 豊かな生命力、慣用句に

田んぼ、道ばた、原野など日本各地に自生する植物ナズナ。草丈は10~40センチほどで、3月~6月ごろ、直径2~3ミリの白い小花を茎先に咲かせます。

<みどりのくすり箱>(163)ハコベ 春の七草 平安時代から食用

多くの植物が休眠する冬に地面をはうように茎葉を伸ばして成長するハコベは、ナデシコ科の越年生植物です。春に咲く白色の花は花弁が10枚あるように見えますが、先端が深く切り込まれているだけで実際は5枚しかありません。

<みどりのくすり箱>(162)ヒイラギ  節分の魔よけ飾りに

トゲのある葉と赤い実のついたクリスマスの飾りによく使われるヒイラギは、モクセイ科のセイヨウヒイラギです。

<みどりのくすり箱>(161)カエデ 甘い樹液、シロップに

秋が深まる頃、掌形(しょうけい)の葉が赤く色づくカエデはカエデ科カエデ属の落葉高木で、温帯地域を中心に約150種類あるとされています。同じように紅葉する植物にモミジがありますが、植物分類上は同じものとみなされます。

<みどりのくすり箱>(160)マンドラゴラ 人々を魅了 伝説生む

春と秋に花を咲かせるマンドラゴラ(マンドレイク)。種類は二つ、花びらが淡い紫褐色の「春咲き」と薄紫色の「秋咲き」があります。根が二股に分かれる姿が「人の形」に似ることからさまざまな伝説が生み出されました。

<みどりのくすり箱>(159)ハマゴウ 葉からも芳香 浜辺の植物

シソ科のハマゴウは砂浜などに生育し、夏から初秋にかけて青紫色の花を咲かせます。芳香のある植物なので「浜香」と名付けられました。

<みどりのくすり箱>(158)トウキ 冷え性、貧血などに効果

セリ科のトウキは日本で栽培される多年草で、草丈は60~90センチほど。8月から10月ごろに白色の小さな花を複散形花序(ふくさんけいかじょ)につけます。

<みどりのくすり箱>(157)アーティチョーク 胃もたれ防ぐハーブティー

アーティチョークはキク科の植物で草丈は2メートルにもなります。夏にかけて咲く花は直径約15センチ。しかしこれは一つの大きな花ではなく紫色の小花が密集した頭状花序(とうじょうかじょ)です。

<みどりのくすり箱>(156)アマドコロ 山菜として食用にも

キジカクシ科アマドコロは日本各地の日当たりの良い山野に自生する多年草です。草丈は約30~60センチで4~5月ごろ葉の脇から二つに分かれた花柄(かへい)を出し、白色の花を下向きに付けます。

<みどりのくすり箱>(155) フジ 淡紫色の花、古くから人気

マメ科ツル性植物のフジは4~5月ごろに枝の先端から垂れ下がる総状花序がつき、淡紫色の花を咲かせます。複数の品種があり、日本固有種にはツルが右巻きのノダフジ、左巻きのヤマフジがあります。

<みどりのくすり箱>(154)センダン 枕草子、万葉集の題材に 

センダンは5月から6月ごろ、葉腋(ようえき)から円錐花序(えんすいかじょ)を出し淡紫色の小花を多数咲かせます。古い呼び名で楝(あふち)といい、枕草子では「木のさまにくげなれど楝の花いとをかし」と評されました。

<みどりのくすり箱>(153)スモモ のどの痛みやせき止めに効果

寒さも緩み、春の気配が濃くなる3月の終わり。サクラの開花に先立って咲き始めるのがスモモの花です。 中国原産のスモモは古くに日本に伝わりました。花びらは5弁で色は白。

<みどりのくすり箱>(152)アネモネ 春を彩る「風」の花

3~4月に赤や青色など鮮やかな色の花を咲かせるアネモネ。花の直径は4~5センチで、花びらのように見える部分は萼片(がくへん)です。明治初期に日本に渡来し、主に園芸品種として親しまれています。

<みどりのくすり箱>(151)ツバキ 気品ある花 江戸で流行

寒空の下開花するツバキは2~4月ごろ枝先に大きい紅色の花を下向きに咲かせます。多くの種類があり国内だけでも千を超える品種が作出され、一重、八重のもの、また多彩な花色で私たちの目を楽しませてくれます。

<みどりのくすり箱>(150)オモト 1000品種以上 収集家虜に

オモトの葉は長さ40センチほど。剣のような形で、5~6月に淡黄色の小さな花を穂状花序(すいじょうかじょ)に咲かせます。

<みどりのくすり箱>(149)シマカンギク 解熱、鎮痛などに効果

キク科キク属、寒菊の原種といわれるシマカンギクは日当たりのよい山地に生え、10~11月ごろ直径2・5センチほどの黄色の頭花をつけます。

<みどりのくすり箱>(148)ハゼノキ 江戸時代の鳥栖で栽培盛ん

紅葉が美しいハゼノキは本州、四国、九州、沖縄で栽培されるウルシ科の植物です。果実からロウソクの原料になる櫨蝋(はぜろう)がとれるため、別名を「ロウノキ」といいます。

<みどりのくすり箱>(147)エンジェルストランペット 色とりどりの花 中毒に注意

「天使(エンジェル)のトランペット」…。ロマンティックな名前を持つこの植物は初夏から秋にかけて、下向きに垂れたラッパ状の白、桃、黄、橙だいだいなど多色な花を咲かせます。
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