
1市2町で首長選
2023年の佐賀県内の首長選挙は、2月5日投開票の藤津郡太良町長選を皮切りに1市2町で行われる。2月19日投開票の鳥栖市長選には、現職のほか新人2人の計3人が既に出馬の意向を表明しており、激戦が予想される。太良町長選と4月23日投開票の杵島郡大町町長選は、いずれも現職だけが立候補を表明している。議員選は、4月の県議選のほか、3市5町で実施される。
市議・町議選 3市5町改選
佐賀県内の市町議会は多久、伊万里、鹿島の3市と、三養基郡の上峰、基山、杵島郡の大町、江北、藤津郡太良の5町が任期満了を迎え、改選される。このうち大町町は町長選と同時に実施される。
上峰町は1月10日告示、15日投開票。定数10に対して現職8人、新人3人の計11人が立候補を予定している。多久市、伊万里市、鹿島市、基山町、大町町、江北町は統一地方選となり、投開票日は4月23日。告示日は、市が同月16日、町は同月18日。
太良町は8月10日に任期満了を迎える。
改選に伴う議員定数の削減はない。(井手一希)
■上峰町議10人決まる、10番目は得票同数でくじ引き抽選(2023/1/15)
任期満了に伴う三養基郡上峰町議選(定数10)は2023年1月15日に投票、即日開票され、新しい議会を構成する10人が決まった。10番目は282票の同数で2人が並び、公選法の規定でくじ引きによる抽選で最下位当選者が決まった。(開票結果)
太良町長選 現職の永淵氏が無投票再選(2023/1/31)
任期満了に伴う藤津郡太良町長選が31日告示され、無所属の現職永淵孝幸氏(74)=1期、大川内=以外に立候補の届け出がなく、無投票で再選した。任期は2月18日から4年間。
鳥栖市長選 新人の向門慶人氏が初当選 702票差、現職の5選阻む
任期満了に伴う鳥栖市長選は2月19日に投開票され、自民党推薦の新人で元県議の向門慶人氏(52)=古賀町=が1万2971票を獲得、5選を目指した橋本康志氏(67)=本町=を702票差で上回り、新人で町区長の豊増直文氏(64)=幸津町=も退けて初当選を果たした。「現市政は鳥栖の潜在能力を生かし切れていない」として“チェンジ”を訴え、現職の厚い壁を破った。投票率は44・44%で、最も低かった2019年の前回選挙より0・14ポイント低く、過去最低を更新した。任期は3月15日から4年間。
県議選 37議席に43人名乗り
任期満了に伴う佐賀県議選は現時点で現職35人が続投の意向を固め、元職3人と新人5人が手を挙げた。伊万里市選挙区が定数が3から2に減り、定数37議席に43人が名乗りを上げている。全13選挙区のうち無投票が過去最多の9選挙区に上る可能性が出ている。選挙戦が確実なのは佐賀市、唐津市・玄海町、三養基郡、神埼市・吉野ヶ里町の4選挙区にとどまっている。
最大会派の自民党は現有28議席(自民党・鄙の会の1議席含む)のうち、伊万里市の定数が1減となるのに合わせ現職1人が引退、鳥栖市長選に立候補する現職1人が辞職する。新たに佐賀市と鳥栖市の元職2人、唐津市・玄海町と武雄市の新人2人を公認した。
立憲民主党は佐賀市の現職3人、鳥栖市の現職1人と合わせ、唐津市・玄海町の新人1人の計5人を公認した。公明、共産両党はそれぞれ佐賀市と唐津市・玄海町の現有2議席の維持を目指す。無所属は多久市の現職1人、三養基郡の元職1人、唐津市・玄海町の新人1人、神埼市・吉野ヶ里町の新人1人。日程は3月31日告示、4月9日投開票。(栗林賢)
大町町長選 水川氏3選立候補へ
大町町長選は、無所属で現職の水川一哉氏(66)=2期・恵比須町=以外に立候補者がなく、2期連続無投票で3選を果たした。3選を果たした水川氏は無投票当選について「2期8年の評価として及第点をもらい、あと4年頑張れということだと思う」とし、治水対策や老朽化した公共施設の建て直しや集約、国道34号のにぎわいづくりに取り組む考えを示した。