SAGAあんしんあんぜんプロジェクト・キックオフ

 県民の交通安全と防犯意識を高める公共広告キャンペーンは、「SAGAあんぜんあんしんプロジェクト」として装いを新たにスタートします。〝アフターコロナ〟で佐賀の交通安全と防犯は新たな局面を迎え、行政機関のみならず企業・団体、ひいては県民が一丸となって安全で安心して暮らせる「佐賀県」を目指す必要性が高まっています。新シリーズのキックオフ号では、佐賀県警察本部の長村順也本部長に、交通と防犯の両分野における県内の課題と対策について語ってもらいました。

■長村 順也(おさむら じゅんや)
 1974年千葉県出身 1997年警察庁採用、2002年三重県警察本部刑事部捜査第二課長、08年皇宮警察本部護衛部護衛第二課長、17年警察庁警備局警備課警護室長、22年警察庁警備局警備運用部警備第三課長兼警備運用部付兼長官官房付(抜粋)

 

【交通編】高齢者の交通安全教育強化

――現在の県内における交通事故の発生状況はいかがでしょうか?

 2023(令和5)年中の人身交通事故の発生件数は、3144件(前年比94件減)で14(平成26)年以降10年連続で減少しました。今年6月末現在も減少傾向が続いています。これは、自治体をはじめとした関係機関・団体が一丸となって交通安全対策に取り組み、県内各地で積極的に活動していただいてる交通ボランティアの皆さんの地道な努力の成果であると考えています。
 しかし、人口10万人当たりの人身交通事故発生件数は、いまだ全国ワーストレベルで推移しています。また、今年6月末現在の交通事故死者数は9人で前年に比べ6人も増えており、憂慮すべき状況です。

ドライバーの緊張感欠如を懸念

 県内の人身交通事故の特徴として、追突事故が全体の約40%を占め、全国平均より約10㌽も高いということが挙げられます。これは「前をしっかり見る」という、運転において最も基本的なことが守られてない残念な結果であり、ドライバーの運転に対する緊張感の欠如が懸念されます。また、ドライバーの緊張感の欠如に加え、「交通ルールを守らない」「他人への思いやりに欠ける」などといった交通マナーの悪いドライバーも見受けられます。このほか、出会い頭、右左折時の事故も多く発生しており、交差点やその付近における安全不確認などが主な原因です。
 人身交通事故を減少させるためには、最も割合が高い追突事故や、交差点関連事故の防止が重要です。そのためには、車のドライバーはもとより、自転車利用者や歩行者など、道路を利用する全ての人が常に緊張感を持ち、「交通事故を起こさない、交通事故にはあわない」といった交通安全意識を高めることが必要です。
 県警察では、引き続き、交通マナーアップキャッチフレーズ「やめよう!佐賀のよかろうもん運転」を旗印に、事故に直結する「スマホ使ってもよかろうもん」「車間詰めてもよかろうもん」「合図出さんでもよかろうもん」「信号守らんでもよかろうもん」の根絶に向け、交通安全教育、広報啓発、交通指導取締りを通じて、全ての道路利用者の交通安全意識を高めていきます。

――2023年、県内の交通事故死者数は過去最少となりました。この状況をどう捉えていますか? 一方で、依然として高齢者をはじめ歩行者が関わる交通死亡事故が目立っています。こうした交通死亡事故をなくすには、どういった対策が必要でしょうか?

 23(令和5)年中の交通事故死者数については13人と、前年比10人減少し、佐賀県で過去最少だった1950(昭和25)年の22人を73年ぶりに更新し、全国でも最少となりました。しかし、いまだに交通事故により尊い命が奪われていることに変わりはありません。
 発生した死亡事故のうち、死者数に占める高齢者の割合を見てみると、過去5年間では、2021(令和3)年の73・9%(23人中17人)が最も高く、5年間の平均も64・3%と非常に高くなっています。また、亡くなられた高齢者81人のうち49人が歩行中で、そのうち、41人が道路横断中(昼間14人、夜間27人)でした。
 このような特徴を踏まえて、交通死亡事故をより一層減少させていくためには、高齢ドライバーや高齢歩行者に対する取組が重要と考えています。そこで、ドライバーに対しては、
 ・前を見る、安全確認をするなどの基本の徹底
 ・横断歩道手前での減速と歩行者がある場合の一時停止の徹底
 ・夜間の原則ハイビーム運転の徹底(対向車等がある場合を除く)
 歩行者に対しては、
 ・道路を横断する際のハンドサイン横断の実践
 ・横断前、横断中の安全確認の徹底
 ・夜間外出時の反射材用品の確実な着用時
 についてポイントを絞った、分かりやすい交通安全教育や広報啓発の取組を進めていきます。

交通安全教育への取り組み

 特に、交通安全教育においては、従来からの「警察官の講話」に加えて、仮想空間の中での道路横断や交通事故が体験できる「VR歩行環境シミュレーター」や、認知・判断・動作など身体能力の変化を体感できる機器を搭載した「交通安全教育車(さがポリスふれあい号)」などの交通安全教育機器を活用し、参加体験型の交通安全教育を県内各地で実施しています。このほか、運転免許課では医療系の専門的知識を有する相談員が、高齢ドライバーやその家族の安全運転相談等に対応しています。運転に不安があるドライバーには、自身の運転現状を認識するため、無料で高齢運転者技能教習を実施し、安全運転に必要なアドバイスを行っているなど、高齢の方が安全に道路を利用できるよう取り組んでいます。
 ※高齢運転者技能教習については運転免許センター=電話0952(98)2220=まで問い合わせください。

――昨年4月から道路交通法改正で全ての自転車利用者にヘルメットの着用が努力義務となりました。また今年5月には、自転車利用者の交通違反に対して反則金を課す交通反則通告制度(青切符)を適用するなどの改正道路交通法が公布されました。今後の自転車利用の交通安全対策について教えてください

 最初に、自転車が関係する人身交通事故の発生状況から説明します。23(令和5)年中、県内で発生した人身交通事故3144件のうち、自転車が関係する交通事故は、405件(12・9%)でした。自転車が関係する交通事故の発生件数は、近年は横ばい傾向で推移しているものの、全人身交通事故の発生件数が減少していることから、全人身交通事故に占める自転車事故の割合は増加傾向です。
 また、過去5年間の自転車乗車中の死者数(13人)は、19(令和元)年の5人が最も多く、その他の年(20~23年)は、いずれも2人となっています。
 死者13人のうち、高齢者は8人と全体の61・5%を占め、そのうち5人(62・5%)が頭部負傷により亡くなられています。しかし、頭部負傷が致命傷となったケースは高齢者に限ったものではなく、全体を見ても、13人中9人と全体の69・2%を占めています。全国的にも、過去5年間に発生した自転車乗用中の死亡事故のうち、ヘルメットを着用していなかった場合の致死率は、ヘルメットを着用していたときの致死率の約1・9倍といったデータがあるように、自転車乗用中の交通事故で頭部を負傷することは、命の危険に及ぶ可能性が高いことが分かります。
 昨年4月1日の改正道路交通法の一部施行に伴い、自転車に乗車する者に対しヘルメット着用が努力義務となりました。23(令和5)年7月に全都道府県において実施されたヘルメットの着用率調査では、全国平均は13・5%でした。一方、佐賀県のヘルメットの着用率は23・4%と、全国平均を上回っていますが、決して高い着用率とは言えない状況です。引き続き、県警察では、自治体をはじめとした関係機関・団体と連携し、具体的な数字を示しながら、ヘルメット着用の重要性及び被害軽減効果について呼び掛け、ヘルメット着用の促進に向け取り組んでいきます。

安全な自転車利用のために

 最近における道路交通をめぐる情勢等に鑑み、今年5月に自転車等の交通事故防止のための規定の整備等を行うため、道路交通法の一部を改正する法律が公布されました。この改正により、自転車利用中の携帯電話使用の禁止及び自転車の酒気帯び運転、また、これを幇助する行為(車両提供、酒類提供及び同乗)をした者に対する罰則が11月1日から適用される予定です。また、公布から2年以内には、自転車の交通違反も自動車と同様に反則行為とされ、交通違反に対して反則金を科す交通反則通告制度(青切符)の対象となります。
 県警察では、自転車安全利用五則にある
 ・車道が原則、左側を通行。歩道は例外、歩行者を優先
 ・交差点では信号と一時停止を守って、安全確認
などの基本的な交通ルールについて、引き続き交通安全教育や交通指導取締りを通じて一層の周知徹底を図り、安全な自転車利用を促進していきます。

――交通安全に関する県民へのメッセージをお願いします

 冒頭でも説明しましたが、現在、佐賀県では交通事故死者数が前年より大幅に増加しています。今年10月には、SAGA2024国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会の開催を控えており、大会期間中は、県外から多くの方が来県され、各会場周辺では、交通量の増加が見込まれることから、より一層の安全な道路利用が求められます。県警察では、悲惨な交通事故の絶無に向けて、引き続き、交通ルールの遵守徹底やマナーの向上に向けた広報啓発、交通安全教育のほか、交通指導取締りなどの街頭活動を推進していきます。県民の皆さまの理解と協力をお願いします。
 県民の皆さんには、運転に際して、「よかろうもん運転」になっていないか見つめ直していただくとともに、交通事故を起こさないためにも、交通事故を自分事(自分にも起こり得ること)と捉えていただくようお願いします。

交通TOPICS

飲酒運転による人身交通事故が増加傾向

 佐賀県内で飲酒運転が原因となった昨年の人身交通事故は19件と前年比5件増加した。今年は5月末現在まで12件の飲酒運転による人身交通事故が発生し、2月には2年ぶりに死亡事故が発生している。飲酒運転による交通事故死者数は2019(令和元)年から5年間で20歳代から60歳代までの6人が亡くなっている。
 飲酒運転の検挙件数は、直近5年間で一番多かった19(令和元)年の263件から21(令和3)年まで減少したが、22(令和4)年から増加に転じ、昨年は173件だった。また、時間帯別検挙数では午前0時から同4時までの63人、続いて20時から午前零時までの31人と、主に夜間での検挙が突出している。検挙者の飲酒場所は、21(令和3)年の飲食店が76件で、昨年は91件と増えている。
 佐賀県警察は、ホームページに情報提供フォーム「アイポスト」を設置し、死亡事故に直結する飲酒運転の情報を求めている。

 

【防犯編】住民参加型の地域防犯重要

――昨年はニセ電話詐欺の被害が件数、金額ともに過去最高となりました。特に、SNSを悪用した投資詐欺やロマンス詐欺が目立っています。こうした詐欺犯罪から身を守るため、どんな対策が必要でしょうか?

 昨年、ニセ電話詐欺の被害が、過去10年で最も多い被害となり、今年に入ってからも増加傾向が続き、4月末現在では、ニセ電話詐欺の認知件数43件、被害額約4355万円となっています。また、本年3月に新たに分類されたSNS型投資・ロマンス詐欺は、認知件数が41件、被害額が約2億7110万円と多発し、非常に深刻な状況です。
 主な手口として、サイト未納料金の支払いやパソコンのウイルス除去をサポートするための手数料を名目としたものが昨年に引き続き多く発生しているほか、最近では、SNS上に掲載された副業や投資の広告をきっかけに、チャット式のSNSを使ってやり取りをする相手から、「必ず儲かる」などと教えられた方法で多額の振込みをしてお金をだまし取られる被害が後を絶ちません。
 また、マッチングアプリなどで知り合った相手に親近感や恋愛感情を抱き、「一緒に住むための費用が必要」「会いたいから旅費を送って」などと言われ、相手の期待に応えようとして指定された口座にお金を振込み、だまし取られる詐欺も多く発生しています。

会ったことのない相手を信じない

 これらの被害に遭わないためには、詐欺の手口にどのようなものがあるのかを知り、SNSで知り合い直接会ったことのない相手を信じないことが大切です。
 また、インターネットがきっかけの副業や投資話については、お金を振り込む前に以下のポイントをチェックしましょう。

① 投資先が実在しているか
 紹介された業者が、実在する安全な業者かどうか見分けるため、金融商品取引業者等に登録されているか確認しましょう。

②「必ず儲かる」、「あなただけ」といった文言に注意
 犯罪者は、こうした言葉を巧みに操って、あなたの心につけ込んできます。このような言葉で勧誘された投資話は、詐欺を疑いましょう。

③投資を勧めている「著名人」がなりすましでないか
 著名人が無料で投資教室を開催したり、確実に利益がでる投資話を無料で教えたりすることは、基本的にありえません。お金を振り込む前に、なりすましではないかを疑い、本人の公式アカウントを閲覧し、発信情報を確認しましょう。

④投資アプリが実在するか
 偽物の投資アプリをインストールさせられたりするケースが相次いでいます。進められた投資アプリの名前をインターネットで検索しましょう。

⑤振込先の口座に不審な点がないか
 一般的に、投資話が本物であれば、振込先として個人名義の口座を指定されることや振込先の口座が、振込のたびに変わることはありません。これらに該当する場合は、警察に相談しましょう。

――窃盗など県内の刑法犯の発生状況について、県内の特徴的な事案があれば教えてください。犯罪を一つでも少なくするためには、地域防犯の促進が鍵となってきます。県民は防犯への取り組みにどのような姿勢で向かえばいいのでしょうか?

 刑法犯の認知件数は、今年4月末現在では1261件(前年同期比257件増)で、2年連続で増加した昨年を上回っております。
 特に、増加が著しいのは、窃盗犯が855件(前年同期比196件増)、詐欺などの知能犯が161件(同28件増)となっています。
 窃盗犯のうち、自転車の盗難が約3割を占め、自転車を利用する機会の多い中・高校生がJRの駅駐輪場や大型商業施設等で被害に遭うケースが多くなっています。また、無施錠による被害率は、昨年中は全国ワースト2と不名誉な結果となっているほか、空き巣など住宅を対象とした侵入窃盗や車上ねらいなどの盗難被害においても、無施錠による被害率がいずれも全国平均と比較して高い割合となっています。
 これらの被害に遭わないためにも、家、車、自転車などには必ず鍵をかけるとともに、車内の座席上など外から見える場所や自転車のかごに貴重品などを置いたままにしないなど、自らできる防犯対策を心掛けていただくようお願いします。

地域の安全は地域の力で守る

 刑法犯認知件数は、戦後のピークであった2003(平成15)年から年々減少傾向で推移していましたが、その一翼を担っているのが、県内の防犯ボランティアの皆さんです。
 防犯ボランティアは、登下校時間帯における通学路での子供の見守り活動等に代表されるように、各地域において活動していて、犯罪の抑止はもちろんのこと、地域の安心感や連帯感の醸成につながるものと考え、県警察としても大変心強いです。
 しかし、防犯ボランティアは、高齢化や後継者不足等の課題を抱え、団体数やその構成員数がともに減少傾向にあります。それを補う意味からも、個人や企業等の立場で日常の生活や事業活動を通じて、気軽に防犯活動に参加してもらう「ながら防犯」を現在、広く働き掛けています。
 「ながら防犯」とは、通勤、ランニング、犬の散歩など日常の活動の中に防犯の視点を取り入れ、不審な人物や物を発見した際には、それを警察等に伝えることで、犯罪の抑止につなげていただく活動です。「ながら防犯」は、誰もが日常生活の中で気軽にできることから、継続した息の長い活動が可能となり、地域の防犯力向上につながることが強く期待できます。

――防犯に関する県民へのメッセージをお願いします

 地域の安全安心は、警察の活動のみで実現できるものではありません。
 県警察では、昨年4月に策定された第3次佐賀県防犯あんしん計画に基づき、各自治体をはじめとした関係機関・団体と連携を図りながら、各種犯罪抑止活動等を展開し、県民が安全で安心して暮らすことができる佐賀県の実現に向けて取り組んでいきます。
 県民の皆様には、「ながら防犯」や昨年4月からアプリ化された「あんあん情報」をはじめ、県警察が提供する犯罪発生状況や防犯情報の入手など、一人一人ができることをできる範囲で実践いただくようお願いします。

防犯TOPICS

特殊詐欺対策の新プロジェクト始動

 佐賀県警察は、ニセ電話やSNSを悪用した詐欺の被害を防ぐため、今春から新たなプロジェクトに取り組んでいる。プロジェクトの名称は「SHB24プロジェクト」。「詐欺」「被害」「防止」のローマ字の頭文字と、プロジェクト始動年2024年を組み合わせた。プロジェクトでは、昨年から顕著な被害が見られる「架空料金請求詐欺」「SNS型投資詐欺」「SNS型ロマンス詐欺」に重点を置き、防犯の啓発に取り組む。
 県内の昨年のニセ電話詐欺の認知件数は169件で、被害額は約6億6042万円と、ともに前年を大きく上回った。また、今年3月からは「SNS型投資詐欺」「SNS型ロマンス詐欺」としてニセ談話詐欺とは区別して統計が取られ、佐賀県内では5月末時点で、認知件数51件、被害額3億7016「万円となっている。
 新プロジェクトでは、9項目にわたる防犯対策のメニューが設けられた。コンビニ店員による電子ギフト券の購入客らへの「声かけシート」の配布や高校生・大学生を対象にした詐欺被害防止動画のコンテスト、ロマンス詐欺対策として県庁の漫才師による広報漫才・漫談など、詐欺被害の実態に触れながら防犯活動に取り組む。 

 

わたしの「あんぜん」「あんしん」の考え方

 昨年1年間、ふるさと佐賀での安全で安心できる暮らしの考え方について、多くの読者からご意見をいただきました。寄せられた回答の中から、「交通安全」と「防犯」の視点でそれぞれ3点ずつ選び、佐賀県警察本部の交通企画課と生活安全企画課からコメントをいただきました。

●交通編

【CASE1】
夕暮れ時、暗い色の服装の高齢者の方にドキッとした事が何度もありました。反射タスキや明るい色の服装で自分自身も守ってほしいと思います。(佐賀市・まるかさん、50代)

(A)暗い時間帯に運転中、黒っぽい服の歩行者に直前まで気付かずドキッとした経験のあるドライバーは多いのではないでしょうか。佐賀県の交通死亡事故の特徴として、暗い時間帯に道路横断中の高齢歩行者が犠牲となる事故が、高い割合を占めていることが挙げられます。ドライバーは、夕暮れ時の早めのライト点灯、歩行者は、反射材や明るい色の服装を身につけて目立つことにより、お互い交通事故防止に努めましょう。

【CASE2】
横断歩道に歩行者がいるのが見えず、ヒヤッとしたことがあります。反対に自分が横断歩道を渡るとき運転手さんに分かるようにしてなかった と反省しています。(佐賀市・逢ったチーさん、70代)

(A)車を運転中に歩行者に気付かなかったことを反省するだけでなく、歩行者目線でその体験を生かし、ドライバーに横断の意思を伝えようと考えられたのは大変すばらしいことですね。ドライバーや歩行者が、お互いのことを考えた思いやりのある交通行動をすることは、交通事故を防止するために重要なことです。道路を横断するときは、ドライバーに横断の意思を示すために、手を挙げるなどのハンドサインを実践しましょう。

【CASE3】
今回、2023年の交通事故死者数が全国最少であったことは本当によかったですね♪ 佐賀県は小さな県ですが、車の所有者が多く高齢者マークも町中で良く見る中、県民一人ひとりが交通ルールの遵守と意識を持って運転したことが良い結果となったと思いますね!これからも横断歩道付近での徐行や一時停止などを励行して交通事故を起こさないようにしていきたいです。(佐賀市・のんちゃん、50代)

(A) 昨年の佐賀県の交通事故死者数13人は全国最少で、人口10万人当たりで換算しても全国ベスト3でした。近年の佐賀県の人身交通事故と交通事故死者数は減少傾向で推移しており、県民の方々の交通安全意識が向上してきた結果だと思います。悲惨な交通事故「ゼロ」を目指し、一人ひとりが交通事故を起こさない、被害に遭わないようにするため、交通ルールを遵守して、思いやりのある交通行動を取っていただくことが大切です。
 

●防犯編

【CASE1】
私の両親にも毎日様々なメールが届きます。その度に私に「これはどうすればいいのか」と尋ねます。中には巧妙な文章で私も戸惑うことがあります。これからも騙されないように家族みんなで対処していきたいと思います。(佐賀市・ゆかちゃん、20代)

(A)家族とこまめに連絡を取ることは、素晴らしい心がけです。詐欺の手口は、日々変化しています。これからも、家族や友人などの間で話題にし、みんなで詐欺被害を防ぎましょう。少しでもおかしいと感じたら、警察へ相談ください。

【CASE2】
ながら防犯という言葉を初めて知りました。犬の散歩をしながら地域に役に立つのは一石二鳥で良い事だと思います。(佐賀市・めろんぱんさん、50代)

(A)ながら防犯に御賛同いただきありがとうございます。「ながら防犯」は、ウォーキング、犬の散歩、花の水やり等の日常生活の中に、「防犯の視点」を持っていただき、みなさんと一緒に犯罪を未然に防止する活動です。この活動は、地域の目が子供たちに注がれ、犯罪を犯そうとする者を近づけなくする効果があり、一人暮らしの高齢者の見守りにもつながりますので、今後とも御賛同、御協力をお願いします。

【CASE3】
LINEに佐賀県警察安心情報を登録しているので、なにかあったときは情報が共有できて助かります。(武雄市・さくらさん、60代)

(A)LINEの佐賀県警察あんしん情報では、県警安全サポート情報のほか、各種イベントや研修会の案内など、みなさんに役立つ情報を配信しています。このほか、「防災ネットあんあん」アプリでは、不審者に関する情報や、犯罪被害に遭わないための防犯情報などをタイムリーに配信しておりますので、積極的に登録していただき、自主防犯に役立てていただければ幸いです。