第39回 佐賀広告賞
金・銀・銅賞作品のご紹介
「各メディアの特徴を生かした作品」

 第39回の佐賀広告賞は5部門から192作品の応募がありました。この10年間の出品数の推移を見てみると、出品数は 2007年から減少していたものが2010年に下げ止まり、以後、増加しながら39回目を迎えています。

 今回の印象としては、団体や市町村の受賞が目に付きました。例えば、県のイベンントでは2016年の有田焼400年事業や2018年の肥前さが幕末維新博などビックなイベント多く、それに伴いPRの露出が増えています。また、市町村も人口減少を食い止めるべく、あの手この手でPRを図っています。それが受賞の一因かもしれません。

 企業広告では、長く続けているターゲットに馴染みのある広告手法を取られていたことなどもあり、受賞は逃しました作品の中にも堅実な作品が多かったという印象です。

 全体を通じ、メディアに合わせた見応えのある作品が集まっていました。また、企業イメージを高めることを狙ったブランド戦略だと思われる作品や、受賞はなりませんでしたが、今回初めてVRの作品が2作品応募されており、今後の展開が期待できます。

 先日TVを見てるとブランデットムービのことが紹介されていました。企業のメッセージをストーリー仕立てで伝える数分の動画広告だそうです。いま多様なメディアが誕生している中で、これからどうなるのかというのは気になるところです。シンプルに考えれば「メディアの特性を活かすこと」、例えば、新聞では動画は掲載することはできないかわりに、「より深い知識と正確さ」が魅力です。またwebでは正確さよりも「リアルタイム」を求めています。このようにユーザが各メディアに持つイメージを大切にすることが特性だと思われます。メディアにはまだまだ可能性とやらなくてはならないことが山積してそうです。来年も多くの作品が応募されることを期待いたします。

九州産業大学 芸術学部 ソーシャルデザイン学科 釜堀文孝

 

 

<金賞> 肥前さが幕末維新博推進協議会
肥前さが幕末維新博覧会 佐賀新聞カバー版

佐賀広告センター
 鍋島直正公の銅像と背景の空とのコントラストが、シンプルな構成ながらインバクトを与えることに成功しています。また、中面での肥前さが幕末維新博覧会では、開催内容等の記事をじっくり知ることができ、新聞ならではの強みを活かした作品となっています。

 

<銀賞> 中野建設
感謝を柱へ、未来へ、中野建設100周年

佐賀広告センター
 人文字で100周年の100を表現した作品です。よく使われる手法ですが年齢の異なる従業員による人文字には、伝統の重みが感じられます。

 

<銅賞> 竹下製菓
古風押し立て候よう心に懸けくべく候

佐賀新聞サービス
 日本間の右手に鍋島直正公、左手に竹下製菓社長の竹下真由氏が椅子に腰掛けて対談という設定の写真となっています。この鍋島直正公が直大公に伝えた「古風押し立て候よう心に懸けくべく候」という言葉が現在も忘れてはならないというメッセージが二人の対比から伝わってきます。しっかり考えられた作品です。

 

 

<金賞> JAさが
佐賀米はなわファミリーCMよかもち・うるち米

佐賀広告センター
 塙さんの存在感と歌のインパクトが注目を引く作品です。家族と一緒に食べるシーンに親しみやすさがよく表れています。

 

<銀賞> 佐賀中部広域連合
貯筋体操(新年)

サガテレビ
 高齢になると筋力が衰えるというのは皆が分かっている事ですが、この作品は65歳以上の高齢者をターゲットに、どうすれば筋力の衰えを防げるのかということを、イラストで表現した体操と音楽で、わかりやすく伝える作品であることが評価されました。

 

<銅賞> 佐賀県健康増進課
がん検診PR女子会篇/親子篇/家族篇

エンターアイ
 「ほっとかないでホッとしよう」というコピーと女子会、親子、家族の状況の設定がよく考えられています。女性に伝えたいというメッセージがよく伝わります。

 

 

<金賞> 竹下製菓
うんちく篇/アイスが笑ったら篇/食感篇

NA:みんな知ってたぁ~?
   砕いた氷が入ったミルクセーキバーアイスのミルクックの「クック」って、
   実はニュージーランド最高峰の山、
   マウントクックに由来したネーミングなんだってよ!
   このおいしさ、まさにアイスの最高峰~!
サウンドロゴ:ありがとう40周年!竹下製菓のミルクック。

エンターアイ
 3シリーズの各篇が、商品名に焦点を合わせてテンポの良くまとめられています。

 

<銀賞> 佐賀県くらしの安全安心課
エフエム佐賀「交通安全啓発CM」

NA:職場へ急いでいるドライバーの皆さん。
   横断歩道を渡ろうとしている人がいませんか。
   横断歩道に歩行者がいるときは、必ず止まらないといけません。
   誰かの命を奪ってしまう…
   そんな取り返しのつかないことになる前にブレーキを。
   佐賀県からのお願いです。

エンターアイ
 佐賀県は交通事故が多く「交通事故ワースト脱却推進プロジェクト」などにも取り組んでいますが、このラジオCMは運転している時に耳にすると「おっそうだ」と納得させられ、目的をうまく達成しています。

 

<銅賞> 佐賀県農業会議
農業者年金PR(演歌篇・ポップス篇・ラップ篇)

女性:「1番、農業年金の歌。」
   農家はだいでんひゃあらるっ、保険の額も選ばるっ。
   節税にもなるとよ。農業者年金。

合格鐘の音:きんこんかんこんきんこん

女性:入らんば、農業者年金!
お問い合わせは、お近くの農業委員会・JAまで。

佐賀広告センター
 ターゲットの年齢やライフスタイルに合わせ、演歌篇・ポップス篇・ラップ篇の3タイプが作られています。インパクトが強い作品となっています。

 

 

<金賞> 佐賀県くらしの安全安心課
追突防止ステッカー

佐賀広告センター
 運転しているとよく目につくステッカーが金賞に選ばれました。事故の多い佐賀県にはタイムリーなグッズであると同時にステッカーの普及の多さも評価されました。

 

<銀賞> 小城市総合戦略課
おぎまんが

エスプラン
 堅苦しくなく、小城市の歴史や名所などを漫画でPRしたものです。すでに180話が作成されているようで、わかりやすく各話1ページ程度にまとめらていることが評価されました。今後は、部数や配布対象等の検討も必要ではないでしょうか。

 

<銅賞> 佐賀城本丸歴史館
佐賀城本丸歴史館×山田全自動 ダブルネームグッズ
 

エンターアイ
 デニム生地のトートバッグ、バンダナ風呂敷などのアイエムをイラストレーターの山田全自動さんとコラボした企画です。SNSなどでの拡散も考慮した展開も評価されました。

 

 

<金賞> 佐賀市シティプロモーション室
佐賀に幻の魚がいた!

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佐賀広告センター
 面白い企画で毎回楽しませてくれる佐賀市シティプロモーション室ですが、今年のテーマは「えつ」を取り上げています。「なるほど」「バカバカしい」けどしっかり作られている印象に残る作品です。

 

<銀賞>  佐賀県酒造組合
日本酒ダンス佐賀酒ver

エンターアイ
 佐賀県の蔵元が踊る日本酒のダンスです。酒造所の他、色々な場所でみんなが楽しく踊る姿が印象的です。自分たちが楽しんでいることが他の人にも伝わるPVになっています。

 

<銅賞>  佐賀城本丸歴史館
パリの地をふんだ佐賀の侍達

佐賀広告センター
 19世紀のパリ万博に参加した佐賀藩の侍5人の映像作品です。見応えのあるいい作品となっています。