第42回 佐賀広告賞
金・銀・銅賞作品のご紹介
昨年の今の時期もコロナのために色々なものを我慢していました。今年こそは平常な生活が迎えられるという期待は残念ながら実現していません。外出を控え、会食も控え我慢の日常です。そんな中の今年の広告賞でした。でも、今年のテレビや映像ではドローンを使った今まで見たことがないような新鮮でダイナミックな映像が多くみられました。現場も変わってきたなと感じた広告賞です。また、新聞メディア部門では「母の日に贈る、愛言葉。」のように多くのメッセージが紹介されじっくり読んで感じることのできる作品が目につきました。新聞の特徴を活かした良い作品でした。
また、各分野の作品がそれぞれ特徴を活かして新聞と映像、テレビと新聞や映像メディアなどの作品と連携して制作されていたことも最近多く見られてきた傾向だと思います。最後に、今年の広告賞から新しく「Webメディア」部門が新設されました。みんな普通に使っているけど毎年変化し続けているメディアでもあります。今後の進展に期待したいと思います。
九州産業大学 芸術学部 ソーシャルデザイン学科 釜堀文孝
新聞の部
<金賞> 佐賀玉屋、JAバンク佐賀 他
【母の日に贈る、愛言葉。〜母の日メッセージ特集〜】
母の日キャンペーン広告(2020.5.10)
佐賀広告センター
母親に対する心温まるメッセージの集合体から構成されており、新聞だから可能な表現となっています。読者は母親へのそれぞれの感謝を心に浮かべながら、読んだことが想像できる作品です。
<銀賞> 竹下製菓
【おつかれさまでした】
2020年8月16日付
佐賀新聞サービス
SSP杯で健闘した選手たちへアイスで作ったトロフィーの進呈です。そのトロフィーをアイスでつくる発想の面白さが背景に使われている赤で強調され、祝おうとする気持ちが前面に出ている遊び心満載の作品となっています。
<銅賞> 佐賀広告センター
【広告支えるマン】
佐賀広告センター
コロナ禍の中、頑張って広告を作っている人の熱い思いが伝わる作品です。広告マンがんばれ!!
テレビの部
<金賞> 佐賀県観光連盟/佐賀テレビ
【(佐賀県観光連盟/佐賀テレビ合同キャンペーン)Rediscovery SAGA】
ビープラスト
佐賀に住む私たちも知らないような美しい場所をドローンなどを使って様々な視点から紹介しています。ただの観光案内とは異なる魅力ある映像になっており、行ってみたいと思わせる映像です。
<銀賞> 学映システム
【夢をつかもう!】
エスプロジェクト
登場する生徒たちの元気ではつらつとした楽しさを表現できていると思います。学習というと嫌だと思う気持ちを持つ人もいるかもしれませんが、「楽しさ」「元気」で表現していることで「楽しく学習」という狙いをよく表現できています。
<銅賞> 佐賀県人権・同和対策課/サガテレビ(共同)
【「上を向く言葉を」篇】
エンターアイ
ネット上での誹謗中傷は、大きな社会問題になっています。このCMではみんなが感じていることを強くアピールできています。
ラジオの部
<金賞> 佐賀県ヤクルト販売
【「嫁入り道具」】
娘:今日は私の結婚式。
娘:「おはよう。ヤクルトある?」
母:「おはよう。もちろんあるわよ」
娘:子どもの頃から変わらない母とのやりとり。
NA:愛する人の健康と笑顔のために
この習慣も嫁入り道具の一つにします。
お母さん、ありがとう。
NBCラジオ佐賀
結婚式当日の母娘の会話が心よいナレーションとテンポで構成された完成度の高い作品です。心温まるメッセージをリスナーに伝えてくれます。
<銀賞> 竹下製菓
【35周年!篇】
【ブルゾンちえみのネタ風】
BGM:♪ズン チャ ズン チャ…
女性:ちょっと前、流行りましたよね。
(ズン チャ)35億!
2021年は、こう覚えて下さい。
(ズン チャ)35周年!
竹下製菓「トラキチ君」
(ズン チャ)35周年!
NA:トラキチ君(ズン チャ)35周年!
エンターアイ
昔聞いたことのある「35億」に「35周年」を引っ掛けてテンポあるCMとしています。単純に耳に残るCMです。
<銅賞> 佐賀県行政書士会
【よーし、しょーし】
SE:発車ベル
男:(慌てた感じで)乗りまーす。
駅員:契約よーし、行政しょーし。(右よし、左よーし風に)
男:えっ。
駅員:相続よーし、行政しょーし
NA:お困りごとが手遅れになる前に、ご相談ください。
佐賀県行政書士会です。
男:間に合ったー!
佐賀広告センター
駅での確認の「右より左よし」を「しょーし」に寄せている表現です。面白いCMとなっています。
プリンティングメディアの部
<金賞> ガージュ
【ガージュの生前整理】
ビープラスト
生前整理という重いテーマをポスターにしています。おしゃれなおばあさんの写真が場を支配し、インパクトのある、ある意味かっこいいとも思えるメッセージを発信しています。
<銀賞> 農林水産省 Go To Eat 佐賀県事務所
【農林水産省 Go To Eat ポスター】
佐賀広告センター
Go To Eat 事業のポスターです。B2サイズの5種類のポスターが女性の戦うポーズの迫力とも相まってインパクトあるメッセージとなっています。
<銅賞> 佐賀市役所秘書課シティプロモーション室
【本当にあったぬるい話】
佐賀広告センター
一見すると怖そうなポスターですが佐賀の人にはクスッと笑えるポスターです。シティプロモーション室さんにはいつも笑わされてしまします。
映像メディアの部
<金賞> 佐賀県文化課
【絶景×伝承芸能PV】
佐賀広告センター
佐賀の美しい景観の中で面浮立や獅子舞が舞う映像です。ドローンを使った映像が迫力を生んでおり、それがうまく自然の中で構成されています。
佐賀を知らない人も好きになりそうな映像です。
<銀賞> 佐賀銀行人事企画部
【リクルートムービー女性編】
佐賀広告センター
実際に佐賀銀行で働いている人をキャスティングしているそうです。しかし、それが不自然ではなく流れによくマッチしています。楽しい会話や映像から楽しい職場ということが伝わる良い作品です。
<銅賞> 佐賀市環境政策課
【渡鳥の楽園 東よか干潟 〜干潟が育む命と自然〜】
佐賀広告センター
10分の映像ですが、そこでは干潟の四季やそこに生きる鳥などの命の営みが生き生きと表現されており、力作だと思います。
Webメディアの部
<金賞> 佐賀県文化課
【LiveS Beyond】
エンターアイ・佐賀広告センター
コロナ禍で開催されなかったライブのためのアーカイブです。Webの活用の良い見本だと思います。イメージもまとまっており、完成度が高く仕上がっています。
<銀賞> 佐賀県トラック協会
【トラックの夜明け】
佐賀新聞サービス
佐賀県のトラック協会を紹介した映像です。YouTubeでの配信となっています。メディアを意識せず、誰でもアクセスできるという点はWebの強みです。
<銅賞> ガージュ
【ハッピークリスマス】
ビープラスト
スマホを意識したWebデザインというよりもソフトウエアの作品です。顧客とのファーストタッチの利用を意識したものだといえ、今後増えていきそうです。