
県内の児童を対象に募った「家族だんらん食育標語コンクール」は、昨年12月から今年の2月上旬までの約2カ月間で、50校5027点の作品が集まりました。作品内容は、規則正しい食生活の大切さや給食時間の楽しみ、地産地消で県産品の消費拡大を呼びかけるなど、さまざまな視点の食育標語作品が寄せられました。
今回も、新型コロナウイルス感染と食事に関する標語が多く寄せられました。感染防止のため「黙食」などのキーワードを使った作品もありましたが、ようやく、行動制限の緩和が進み、家族や友達、仲間たちと会話をしながら食事を楽しもおうとする明るい作品も少なくありませんでした。また、「SDGs」や「食品ロス」といった環境問題や社会的課題を取り上げ、「食」への関心を促す作品も多く見受けられました。
最優秀賞に輝いた佐賀市の春日北小学校3年の古賀よし乃さんは、「標語を作ろうとお母さんに相談したら、毎朝、食卓に並ぶみそ汁はおばあちゃんから教わった味だと知って、わたしも、このみそ汁の味を母から受け継ぎたいとの思いをそのまま作品にした」と、話しました。
古賀さんの最優秀賞作をはじめ、「食」に対する子どもたちの切実な思いを標語に託した24点を選び、4月から始まる2023年度カレンダーに掲載しています。カレンダーは県内の新小学1年生約7500人全員に配布しました。また、「かんたん!栄養たっぷり料理」の月別のレシピを載せるなど、子どもたちの健やかな成長とともに、食卓を通して家族の絆も深まればと願っています。
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