唐津くんち特集
唐津神社の秋季例大祭「唐津くんち」が11月2日夜の宵曳山(よいやま)で幕を開ける。城下の風情を残す街中を絢爛(けんらん)豪華な漆塗りの曳山14台が巡り、「エンヤ!」「ヨイサ!」の声がこだまする。4日までの3日間、町人文化の粋を伝え、街は熱気に包まれる。
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唐津くんちは江戸時代の寛文年間(1661-1673)に始まったとされる。現在に伝わる曳山は氏子町の一つ刀町が赤獅子を1819(文政2)年に奉納したのが最初。太平洋戦争中を含めて過去に中止になった記録はないが、新型コロナの影響で2020年は中止し神事のみ、21年は11月3日の御旅所神幸と曳山巡行に縮小し、昨年から通常日程に戻った。
赤や緑、金色などきらびやかな曳山。町ごとにそろいの法被に身を包んだ若者たちが笛や鉦(かね)、太鼓の囃子(はやし)にのせて威勢よく曳き回す。2日の宵曳山は提灯(ちょうちん)をともした曳山が街を彩り、3日の御旅所神幸は、曳山を砂地に運び入れる「曳き込み」がハイライト。4日は各町を巡り、夕方には展示場に納められる。
唐津くんちの曳山行事は、1980(昭和55)年に国の重要無形民俗文化財に指定され、2016(平成28)年にユネスコ無形文化遺産に登録された。(松田毅)
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