国指定特別史跡・吉野ケ里遺跡(神埼市郡)の北墳丘墓西側にある「謎のエリア」の発掘調査で、佐賀県は4日、国内最古級とみられる青銅器鋳造遺物3点が見つかったと発表した。青銅器鋳型の出土例としては8、9例目という。

 県によると、6月に調査した弥生時代後期~終末期の石棺墓(せっかんぼ)の西側、日吉神社境内地跡から出土した。剣や矛などを鋳込むもので、いずれも弥生時代中期前半(前2世紀頃)という。

 鋳型に関しては、半球形をした胴部に鉤(かぎ)状に曲がった脚が数本つく「巴型銅器」を鋳造するための破片が1988年、弥生時代後期の環壕で全国で初めて見つかった。99年の外環壕の再調査で鋳型破片が新たに見つかり、88年出土のものと接合したことが知られる。

 調査は昨年度に10年ぶりに実施し、1年目は日吉神社参道の北側、2年目は南側を発掘している。今年9月からは、石棺墓の周辺、遺跡北部から延びる甕棺墓(かめかんぼ)列の分布状況などを調べている。