佐賀県スポーツ協会は3日、連盟内部でセクハラがあったとして、県馬術連盟(古賀勝己会長、佐賀市)を加盟団体規程に基づいて勧告処分とした。同連盟は昨年1月にも、ずさんな会計処理などがあったとして勧告処分を受けていた。

 協会によると、昨年9月に県馬連でセクハラが発生しているという内容のメールが匿名で協会に届いた。協会側が直後に西久保弘克前会長に確認したところ、事実関係を認めたとしている。セクハラをした当事者は処分されているという。

 県馬連は昨年1月31日、ずさんな会計処理や国体選手の参加資格違反、セクハラなどがあったとして勧告処分となっていた。改善指導を受けている中で再び不祥事が発生し、昨年10月の倫理委員会では国体に出場ができなくなる「資格停止」処分も検討されたが、県内で開催される国民スポーツ大会などを目指す子どもたちの将来も考慮し、今年1月に勧告処分で答申を受けた。3月3日の理事会で、勧告処分が決議された。

 同協会は、連盟の会計処理が改善に向かっているとした上で「競技団体として意識を高く持って対応してもらいたい」と強調した。連盟に対しては31日までに改善計画書の提出を求め、セクハラ防止などの研修を行うことなどを求めた。

 昨年9月中旬に西久保前会長や前理事長は責任を取って交代している。古賀会長は取材に対し「これまでの体制と代わり、毎月理事会を開くなどして改善に向けて取り組んでいる。今後はこのようなことがないようにしていく」と話した。(取材班)