「第13回九州駅弁グランプリ」の優秀賞に輝いた、江北駅の「かしわめし」

優秀賞に輝いた、「かしわめし」を手掛ける、江北町の日本料理店「枡屋」の岸川淳代表(右)と妻の岸川まつ代さん=福岡市

 九州7県の人気駅弁ナンバーワンを選ぶJR九州の「第13回九州駅弁グランプリ」の表彰式が3日、福岡市で開かれた。佐賀県内からは、杵島郡江北町の日本料理店「枡屋(ますや)」が手がける「かしわめし」(千円)が優秀賞に選ばれた。

 初参加の「かしわめし」は、旧肥前山口駅前の「常磐軒(ときわけん)」が作っていた昔懐かしい駅弁を5年前、「枡屋」が復活させた。地元産の米を鶏ガラのだしで炊いたご飯の上に甘辛く味付けしたそぼろ状の鶏肉をのせ、錦糸卵とノリ、紅しょうがで華やかに彩られている。当時のデザインの掛け紙で包んで販売し、多いときには1日に100~200の注文が入るという。江北駅北側のコンテナショップ「エキ・キタ」で購入できる。

 枡屋の岸川淳代表は「かしわが認められうれしい。江北の名物になるよう頑張りたい」と笑顔を見せた。

 グランプリは6年ぶりに開かれ、計51種類の弁当がエントリー。2022年10月1日から1月末までの4カ月間で3千件を超える投票があり、上位10種類について審査員の最終投票を加えて順位を決めた。グランプリに鹿児島・嘉例川駅で「森の弁当やまだ屋」が扱う「花の待つ駅かれい川」が輝いた。(志波知佳)