鳥栖市儀徳町の住宅型有料老人ホーム「ぽっかぽか・鳥栖館」で、入居する井上ヒサ子さん(88)がつるし飾りの「さげもん」を制作した。色とりどりの人形やまりなど手作りの約200点が並び、入居者の心を和ませている。
コロナ禍により外出控えが続いた中でストレス解消として作り始め、完成品を贈った闘病中の友人から「いつも(作品を)見てるよ」などと喜びの声も届いた。同館に飾ったところ、入居者からも好評で、携帯電話を使えなかった女性が操作を覚えて飾りの写真を撮るようになったという。
井上さんは「好きなことで誰かを笑顔にできるのは幸せ。飾りが誰かの心を和ませられたらうれしい」と笑顔を見せた。(花木芙美)