参加者の調理のようす=唐津市水産会館 唐津市海岸通

説明を聞く坂本さん(右端)=唐津市水産会館 唐津市海岸通

 2月5日、第8回からつ応援市場に参加しました。今回の応援市場は、いつものような物品販売を中心としたイベントではなく、講師の方をお招きして、佐賀県産の食材を使用し一緒に作って、一緒に食べて、「佐賀の食についてみんなで考える」内容でした。

 いつもと違う趣旨の新しい取組だったので、私にとってはとても新鮮で刺激的でした。厨房(ちゅうぼう)に入ってプロの料理人が調理されているところを間近で見ることができたし、自分の家では使うことのない大きな鍋や調理道具をなんとか扱いながら料理に挑戦できて、大変いい機会になりました。また、みんなで食事をとりながら、「貝類は腎臓や肝臓の機能を回復させる効果がある」など、自分の生活のためになる話を栄養士の方から聞くこともできました。

 私は、今回の応援市場に参加して、いろいろな立場の参加者の方からお話を伺いながら、食はさまざまなところで繋がっているのだなと改めて感じました。例えば、今回のイベントも、料理をするために必要な道具を作る職人さん、食材を提供してくれる農家さんや漁師さんがいらっしゃらなければ、この会を開催することはできません。視点を変えれば、つまるところ食というものは幅広い繋がりを実感できる人の営みなのだと思いました。

 食は人が生きていくうえで欠かせません。だからこそ、おいしくて健康でいられるような食事をとる必要があること、その食は多くの人の繋がりで成り立っているのだということを、この応援市場を通して学びました。

 私は将来、食に関する仕事に就きたいと考えています。これからもこのようなさまざまな活動に参加し、食について広く深く考え続けていきたい。【唐津西高2年 坂本理帆(さかもと りほ)】