佐賀空港への自衛隊輸送機オスプレイ配備計画に関し、佐賀市の坂井英隆市長が計画の受け入れを表明したことを受け、地権者や市民団体が2日、佐賀市役所を訪問し、受け入れに抗議した。改めて説明会の開催などを求める文書を坂井市長宛てに提出した。
「地権者有志の会」の古賀初次会長(73)は、防衛省との合意事項についての説明会を地元で開くことなどを申し入れた。古賀会長は「本当にはがゆい思い。土地は先祖や先輩が残してくれたもの。徹底して売らない」と強調した。
同会は市議会の「佐賀空港の自衛隊駐屯地計画に関する調査特別委員会」にも申し入れ書を提出。中間報告会の開催を希望した。両者に対し、17日までに回答を求めた。
「佐賀県母と女性教職員の会」も同日、オスプレイを配備しないことを求める要望書を渡した。石田美恵子会長(47)は「上空をオスプレイが飛ぶ状況は、子どもにとっていい環境とは思えない。考え直して」と述べた。3日には県庁も訪問する。(草野杏実)