佐賀県が開発してデビュー3年目を迎えた「にじゅうまる」の選果で基準に達しなかったものを、「ひぜんユース」の名称で販売することが2日分かった。「肥前国、荒削りの輝く原石」という意味を込めて命名したという。
にじゅうまるは、糖度や酸度、大きさ、外観など厳しい基準をクリアしなければ名称を使うことができない。この基準に達しなかったものは1年目は「ひとつまる」、2年目は品種名の「佐賀果試35号」として販売されていた。
県流通・貿易課によると、JAや市場関係者に話を聞いて決めたといい、「にじゅうまるのブランド価値を高めるために、別物の商品として売る狙いがある」と説明した。
佐賀市の佐賀青果市場で2日にあったセリで登場した。参加した青果店主らは「もう名前は変わらんよね」「結構な大玉ね」などと話し、落札していた。(大田浩司)