2年ぶりに九州大会を制し、全国の舞台に挑む「アレグリ カミーニョ」=佐賀市のスポーツパーク川副

 プロ、アマ問わず、フットサルクラブの日本一を決める「全日本女子フットサル選手権大会」と男子の「全日本フットサル選手権大会」が、女子は3日に静岡県で、男子は11日に大阪府などで開幕する。

 佐賀県からは、女子の「ALEGRE CAMINHO(アレグリ カミーニョ)」(佐賀市)と、男子の「REVIVAL futsalSAGA(リバイバル フットサル佐賀)」(大町町)が出場。それぞれ開幕日に初戦を迎え、まずは1回戦突破を目指す。

【女子】アレグリ カミーニョ(佐賀市)

 1月の九州大会を2年ぶりに制し、全国への切符を手にした。初戦はプロチームとの対戦となったが古賀久美子監督兼選手は「集中した守備ができれば十分戦える」と自信をのぞかせた。

 初戦の相手は3年前に全国大会に出場した時と同じ「SWHレディース西宮」(兵庫県)。プロリーグに所属する強豪で、前回は0―9で完敗した。「強くて速くてうまかった」(古賀監督兼選手)とレベルの差を痛感した。

 プロ選手のスピードに慣れるため、全国行きを決めてから男子中学生との練習試合を繰り返してきた。主将の松永暁は「中学生といえど、相手は男子。いい準備になった」と手応えをつかんだ。

 チームの持ち味は堅い守備。九州大会決勝では、来季プロリーグへの参戦が決まっている「ヴィアマテラス宮崎」に、2―1で競り勝った。「個の力は相手の方が上だったが、全員で守り、少ないチャンスをものにすることができた」と古賀監督兼選手は胸を張る。

 まずは初戦で雪辱を果たし、チーム結成当初からの目標である「全国大会上位進出」を目指す。松永は「強豪に勝って勢いに乗り、どんどん勝ち進みたい」と貪欲に勝利をつかむ。(中村健人)