多様な作品60点が展示されている会場=佐賀市の佐賀県立美術館

中央美術協会九州支部のメンバー=佐賀市の佐賀県立美術館

 中央美術協会(中美)九州支部による「第16回中美九州展」が佐賀市の佐賀県立美術館で開かれている。メンバー27人による自由な表現が色鮮やかに競演している。5日まで。

 中美展で会員努力賞に選ばれた生島悦子さん(佐賀市)の染色「おやつの時間」は、上下、左右で色が反転し、色味を抑えることで描かれた子どもたちの配置も効果的に見せている。小園繁さん(同)は、鉛筆で描いた枯れ葉にバランス良く色を置き、印象的な一枚に。仲原千夏さん(唐津市)は、暗い背景に色鮮やかな花魁(おいらん)を中性的で力強く表現した。井上良子さん(同)は、画面いっぱいのヒョウタンを点描でカラフルに描いた。

 同支部長の山口保さんは「今年は、賞候補に挙がった作品も多く、全体的にレベルアップしている。ぜひ作品を楽しんでもらいたい」と話す。(福本真理)