短歌結社「短歌文学会」(碇弘毅代表)が歌誌『姫由理』2月号を発刊した。

 巻頭では第52回新春十首詠特選に選ばれた多珂子さんの「守らるる庭の草花木々の生向き合ひみれば語り始むる」など十首を紹介する。準特選に本告文枝さん、入選に二之宮紫峰さんら4人が選ばれた。

 「一月号作品評」では碇さんが柳迫ちえみさん「自然との対話求めて夫と行く風涼峡まで心ゆさゆさ」、紫村美津子さん「今日ひと日掃除片付け畑仕事終はりはなくて秋日傾く」などを鑑賞する。岩田さんは「漢詩の世界」で、盛唐の詩人王之渙の「涼州詞」を語る。(花木芙美)