「電機大手、ベア7000円要求」―。17日付の佐賀新聞紙面に載った春闘関連の記事を見て、佐賀市内の中堅製造業の労働組合委員長の男性は、大きくうなずいた。「額だけを見ればバブル期並みだが、今年は経営側も雰囲気が違う。うちも年齢にかかわらず一律7千円増を求めていく」と意気込み、大手の回答が集中する3月15日からあまり間を置かず、妥結を目指し準備を進める。
今春闘では、急速に進む物価高に呼応するように、国内でも大幅な賃上げを表明する大手企業が相次いでいる。県内関連でも、伊万里市に新工場を建設中の半導体材料シリコンウエハー製造大手「SUMCO」(本社・東京)が、上場以来最大となる平均6%の賃上げを実施する方針だ。