私たちは、2年生の夏休みに行われる授業「起業家入門1」に参加して地域活性化について学び、小城市を活性化する企画を考えました。先輩方も参加されていた企画甲子園に私たちも挑戦してみたいと思い、参加を決めました。
参加するにあたり、もう一度佐賀県の魅力についてメンバーと話し合い、企画を練り直しました。元々私たちは空き家を再利用し、“ストレス発散パーク”にしようと考えていましたが、現実的に空き家を使用するとなると、管理費など莫大(ばくだい)な費用がかかることが分かりました。
そこで、佐賀県は陶磁器(有田焼・伊万里焼・唐津焼)などの伝統工芸品が有名なことから、食器をメインに進めていくことにしました。全国で知名度が高い有田陶器市を調べていくうちに、秋には茶わん供養というものが行われていることを知りました。茶わん供養では毎年1000個ほどを供養されているそうです。そこで考えた私たちの企画は、「サスティナブルなストレス発散と地域活性~使われなくなった有田焼で皿割りん祭(さい)~」です。
企画内容は、陶器市期間中に茶わんをあらゆる方法で割ってもらい、その破片を使いさまざまなアート作品やアクセサリ―に変え再利用してもらおうというものです。実際に使われなくなった茶わんを自分たちで割ってみましたが、とても爽快感がありストレス発散になりました。
有田の方言で陶器の破片のことを「べんじゃら」と言います。現在、アリタセラのグラウンドカバー材として、この「べんじゃら」を再利用するなどの取り組みが行われています。今回の私たちの企画が実現すれば、更なる再利用につなげることができるはずです。
最優秀企画賞を受賞したことに時間がたつにつれ実感が湧いてきて、いままで支えてくださった先生方や関係者の方への感謝だけでなく、何よりもメンバーへの感謝の気持ちと嬉しさでいっぱいになりました。
【牛津高校2年 角田葵(あおい)、川越彩菜(あやな)、井上瑠華(るか)、古賀莉梨香(りりか)、本多李羽(ももは)】