三又修税務署長に作品を渡す部長の瀬戸由衣さん=唐津西高校

揮毫作品を掲げる書道部員=唐津西高校

 私たち唐津西高書道部は、唐津税務署の確定申告広報活動に、標語の揮毫(きごう)で参加させていただきました。標語は、「自宅でゆっくり『スマホ申告』」や「確定申告のタイパは『スマホ申告』」など5点です。税務署内申告会場、大手口バスセンター、JR唐津駅、イオン唐津店、唐津信用金庫本店に掲示されています。

 揮毫に取り組むなかで、初めて聞いた「タイパ」という言葉が印象に残っています。タイパとは、「タイムパフォーマンス」の略語で、短い時間で多くの成果を求める今の私たちの生活にぴったりの言葉だと感じます。タイパを重視して、スマートフォンやマイナンバーカードによって確定申告が自宅から簡単にできることを知りました。スマホ申告はコロナ感染予防等にもつながるなど、この他にも多くのメリットがあります。

 普段の部活動では、古典の臨書や創作といった作品を作ることに集中していますが、今回の標語揮毫では、相手に伝えるための工夫を試行錯誤しながら考えました。確定申告を忘れないように意識づけするために、文字は見やすく分かりやすく書くことを目標に何度も練習し、集中して制作に取り組みました。

 この活動を通して、相手に分かりやすく伝えることの大変さや、作品完成時には大きな達成感を得ることができました。税務署の方からお話を聞けたことも貴重な経験であり、今年度の確定申告が、便利に、簡単に、正しく行われることを願い、それに携われたことに感謝します。同時に、高校生の私たちが確定申告について知ることが重要であることを学びました。【唐津西高2年 松尾歩乃花(まつお・ほのか)、1年 米倉歩乃花(よねくら・ほのか)】