伊万里市の中島優大(右)が笑顔で原口聖司からたすきを受ける=3―4区中継所

 「3位以内」を目標に定めていた伊万里市は初日、神埼・吉野ヶ里とのし烈な3位争いを1分18秒差で制した。区間2位と好走した伊万里市の4区中島優大は、「短い距離だったが、自分の役割を全うできた」とうなずいた。

 中島と同級生で伊万里高、福大でもともに練習してきた3区の原口聖司が順位を1つ上げて中継所に走り込んだ。中島は「原口を信じていた」と、落ち着いて走り出した。前を走る神埼・吉野ヶ里を1・5キロ過ぎに捉えて3位に浮上し、チームに勢いをつなげた。

 1日だけの開催となった2年間は、途中で繰り上げスタートとなり悔しい思いをしたが、この日は最後までたすきをつないだ。永益邦弘監督は「2日目は3年ぶりに地元伊万里を走る。気持ちの入った走りで郷土の応援に応えたい」と気を引き締めた。(鶴澤弘樹)