東京都で1月に開催された「日本ベテランズ国際柔道大会」で、鹿島市の大島和也さん(48)=鹿島機械工業=が45~49歳の81キロ以下級で準優勝を果たした。15日に同市役所を訪れて松尾勝利市長に結果を報告し、「次はもっといい色のメダルを」と抱負を語った。
大島さんは高校、大学時代、柔道で全国を舞台に活躍した。就職後は競技を離れたが、2015年に嬉野市で同大会が開かれたことをきっかけに再開。15年と17年の大会で頂点に立った。現在も仕事の合間に週4日ほどランニングやトレーニングを重ね、市内の柔道教室で小学生の指導もしている。
新型コロナウイルスの影響で3年ぶりに開催された今大会で、大島さんは実力を発揮して初戦から順当に勝ち進んだ。決勝では相手を攻めあぐね、判定負けを喫した。大会には、山梨学院大で柔道に打ち込む長男の進之助さん(21)も応援に駆け付け、大島さんは「金メダルを見せたかったので残念。いつも家族や会社に支えてもらっているので、50歳までには一番いい色のメダルを再び取りたい」と語った。
鹿島機械工業では、大島さんら社員の柔道を後押しするため、練習場を設ける計画という。(山口源貴)