コンテストで入賞した小中学生ら=白石町の福富ゆうあい館(町教育委員会提供)

 「第23回歌垣の里・白石 三十一文字(みそひともじ)コンテスト」の最高賞の歌垣賞に熊本芳郎さん(山口県)の「水加減塩加減まで聞いてくる臥せる私の粥を炊く夫」が選ばれた。中学生の最優秀は渡部優さん(佐賀大附属中2年)の「愛なんて十四の僕には分からない四十の僕にも分からないかも」だった。

 テーマは「愛」で小学生、中学生、高校生、一般の4部門に、47都道府県から延べ1879人が計2894首を応募した。江副壬曳子さん、貞包雅文さん、塘健さんが審査した。

 各部門の最優秀は、一般が藤林正則さん(北海道)の「ばあちゃんは口紅をさし化粧して僕を待ってた棺の中で」、高校生が小田麻祐子さん(茨城県)の「東京で作れるように母さんが教えてくれる茄子の漬け方」、小学生が横道玄さん(山口県)の「菜の花の花びら散らさないようにチョウはみつ吸いそっと飛び立つ」だった。

 福富ゆうあい館で12日に佐賀県内の受賞者の表彰式があり、賞状と図書券が贈られた。(小野靖久)

 その他の佐賀県関係の入賞者は次の通り。(敬称略、数字は学年)

 【高校生】優秀 蕪﨑瞳果(太良3)、平野愛美香(鳥栖商2)、久冨乃亜(同2)▽秀作 樋口果音(佐賀女子1)、柿本颯太(東明館2)、山口涼羽(鳥栖商2)

 【中学生】優秀 松尾羽実(武雄青陵1)、梶原紫音(同2)▽秀作 森千夏(白石3)、伴野々花(武雄青陵1)、神田壮湛(同1)、堤優季(上峰2)、木村斗哉(有明2)、中西海斗(鍋島2)

 【小学生】優秀 中原紗希(思斉5)、藤木洵(有明南6)、井﨑凌雅(有明東5)、新郷日那(白石6)▽秀作 釜﨑結翔(有明西1)、石本菜帆(同5)、中西誠規(古枝2)、古田篤崇(白石6)江口璃子(橘6)