2022年に国内のアワード(表彰)を受けた佐賀県内の起業家5人がこのほど、佐賀県庁を訪問した。蓄電池開発などそれぞれの取り組みと受賞内容を山口祥義知事に報告し、佐賀から成長していく自社の事業の夢を語った。
このうち唐津市の離島で栽培する植物でコスメの原料を作る「Retocos(リトコス)」は、美容やファッションの分野の「人を幸せにするイノベーション」をテーマにした表彰で特別賞に輝いた。三田かおり社長は「離島は人口減などの課題もあるが、佐賀でしかやれない事業という自負がある。若い世代に伝えていけたら」と話した。
また、佐賀市のエネルギー機器開発・製造業「KMTec」(ケイエムテック)の久米祐介代表取締役は、災害時に活用できるポータブル蓄電池の開発で「九州ニュービジネス大賞」の優秀賞を受けたことを報告した。山口知事は蓄電池の性能などについて質問し、5人の受賞をたたえた。(北島郁男)