甲斐秀一会長(右)から記念品を受け取った奨学生の西九州大短大部の隈本楓さん=佐賀市のホテルニューオータニ佐賀

 生命保険協会佐賀県協会(甲斐秀一会長)は8日、介護福祉士や保育士を目指す奨学生との交流会を佐賀市で開いた。同協会は給付型奨学金制度を設けていて、県内3短大の学生5人が卒業を前に飛躍を誓った。

 甲斐会長はあいさつで、介護や保育の担い手が求められている状況などを挙げて「学んできたことを存分に生かし、社会で活躍してほしい」とエールを送った。また、一人一人に卒業記念品の名刺入れを贈った。

 佐賀市内の認定こども園に就職する奨学生の江副愛美さん(25)は、4歳の娘を1人で育てながら西九州大短大部に通った。「学業と育児の両立は大変だったが、支援のおかげで心に余裕ができた」と感謝の意を示した。

 奨学金は1人当たり月額2万円を1年間支給していて、本年度は全国で293人に給付された。(伊東貴子)