九州電力は9日、テロ対策の「特定重大事故等対処施設」(特重施設)を整備した玄海原発4号機(東松浦郡玄海町)の発電を再開した。3号機は1月中旬に通常運転に復帰しており、昨年1月下旬以来、2基が稼働する状態になった。
4号機は7日午前11時、核燃料の核分裂を抑えていた制御棒を引き抜き、原子炉を起動した。同日午後11時23分に核分裂反応が連続する「臨界」に到達し、9日午後3時4分に発電を開始した。3月上旬にも通常運転に復帰する。
4号機は、新規制基準で設置が義務付けられた特重施設の工事を進めるため、昨年9月に運転を停止し、今年2月2日に完成した。次回の定期検査は3号機が11月上旬、4号機が来年3月下旬を予定している。(松岡蒼大)