佐賀県は8日、2023年度県職員採用試験の実施計画を発表した。特別枠(大卒程度)に技術系枠を新設する。試験時期を早めることで優秀な人材の確保につなげる。

 最も早い時期に実施される特別枠の試験は、これまで行政や教育行政の事務系と、スポーツ特別枠だけだった。技術系人材獲得に向けた民間企業との競争が激しくなる中、他県でも早期の試験実施に取り組むケースがあり、佐賀県もテコ入れのために新設を決めた。

 このほか、社会人経験枠の受験年齢の上限を51歳から52歳に引き上げた。引き上げは4年連続で、就職氷河期世代を含む民間経験者らが受験しやすくすることで、多様な経験を積んだ人材が集まりやすいようにする。

 募集内容などの詳細は、3月1日に発表される特別枠を皮切りに、順次、県職員採用サイトに掲載する。(大橋諒)