連携協定を結んだ県司法書士会の堀政海会長(左)と県宅地建物取引業協会の平野実会長=佐賀市の佐賀県不動産会館

 県司法書士会と県宅地建物取引業協会は、近年増加している空き家や空き土地の問題に協力して取り組もうと、連携協定を結んだ。相互の情報交換などを通じて、不動産の流通促進を図る。

 協定では、県内各地域にある同協会の支部と、地域の司法書士が連携や情報交換を行う。また、司法書士を講師に招いて顧客向けにセミナーを開き、家や土地の相続、空き家や空き土地問題などの周知や対応を進める予定。

 佐賀市の佐賀県不動産会館でこのほど、協定締結の調印式が行われた。県司法書士会の堀政海会長(58)は「県単位での連携は全国的にもほとんど例がない。社会課題の解決に向けて情報交換を行い、不動産の流通促進に寄与していきたい」とあいさつした。

 県宅地建物取引業協会の平野実会長(79)は「高齢化に伴い、相続に関する相談が増加している。協定を通じてニーズに応えていきたい」と話した。(小島発樹)