業務効率化などを進める“即戦力”を養成する佐賀県の「DX(デジタルトランスフォーメーション)即戦力人材育成講座」の受講者が、所属事業所での取り組み状況を紹介する報告会が2日、佐賀市のアバンセで開かれた。6企業・団体が、ペーパーレスなどの経費削減、情報共有環境の向上について説明した。
JAからつ(唐津市)の受講者は、組合員向けサービスのデジタル化を課題に掲げ、青果市況情報の提供や購買代金請求書照会などを行うシステムの導入や、組合員とのやりとりをファクスとスマートフォンのアプリなどで両立したことを話した。
佐賀IDC(佐賀市)は宿泊施設の館内オペレーションや顧客管理のDX化を伴走支援しており「チャットでの従業員コミュニケーションを提案し、伝達ミスが減った」など、施設側の声とともに導入の効果を紹介した。
県の「サガスマートニンジャ DX即戦力人材育成講座」では、プログラミングをせずにアプリなどを開発する「ノーコード」や、クラウド上のソフトウエアをインターネット経由で利用する「SaaS」の知識を約4カ月間学んだ。(古賀真理子)