オリジナルの劇を演じる大学院1組の学生たち=佐賀市文化会館

 シニア世代の学びと交流の場となる「ゆめさが大学」佐賀校の学校祭が2日、佐賀市文化会館で開かれた。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの実施となった。基礎課程、実践課程、大学院の学生約350人が、練習してきた演劇や踊り、コーラスなどを披露した。

 大学院1組の67人は、新婚夫婦がバルーンに乗って佐賀県内の「よかとこ」を巡るというオリジナルの劇を繰り広げ、県内の伝統芸能も盛り込んだ。脚本・構成を担当した松永久光さん(70)は「せりふ回しなどはそれぞれの担当者の意見を取り入れたので、脚本を4回ほど書き直した」と笑顔で振り返った。

 会場の外には、個人や共同で制作した絵画や書、手芸、陶芸、生け花などの作品151点も展示された。実行委員長の小川久人さん(74)は「3年ぶりなので何もかも手探りだったが、みんなの協力で無事に開催できた。本当に感謝している」と目を潤ませた。(伊東貴子)