J2山形から加入したDF山﨑浩介(27)は、初のJ1の舞台を前に「チームが求めていることに貢献しながら、自分の特長がどれだけ通用するか挑戦したい」。持ち味の対人の強さに磨きをかけ、競争が激しい鳥栖の最終ラインで存在感を示す。
山形で2年間、守備の柱としてチームを支えてきた。実績を積み「J1に挑みたい」という思いが芽生えた。鳥栖を選んだ理由として「攻撃的なサッカーをしており、選手としての幅が広がる」ことを挙げる。キャンプを通じ「成長を感じている」と充実感を漂わせた。
J1初得点も虎視眈々(こしたんたん)と狙う。「DFの選手が点を取ったら試合を優位に進められる」と持論を語り、「チームを救うゴールを挙げたい」と静かに闘志を燃やす。
川井健太監督は明大卒業後に加入したJ2愛媛(当時)時代は監督、山形時代はコーチとしてともに戦った。チームで指導を受けた時間は最も長く、川井監督のサッカーを熟知している。「テンポが速く、主導権を常に握り、見ている人を喜ばせることを目指している。愛媛時代から根本は変わらない」と分析する。人柄については「口数が少なく冷静だが、芯には熱いものがある」。苦楽をともにした指揮官と再び高みを目指す。(中村健人)