10月から始まるインボイス(適格請求書)制度を説明するセミナーがこのほど、佐賀市の佐嘉神社記念館であった。税理士法人TMサポート(佐賀市)の佐野康隆代表が、制度の仕組みや準備の仕方をはじめ、負担軽減措置の案など最新情報を解説した。
佐野代表は、新制度では消費税の仕入税額控除を行うためにはインボイスが必要になることを挙げ、請求書などの表記の仕方を紹介した。登録は任意と伝えた上で「取引先に登録番号を通知し、どの書類をインボイスにするかを打ち合わせるなど、やることはたくさんある」と早めの準備を呼びかけた。
税制改正案に盛り込まれている小規模事業者向けの負担軽減措置の案も説明。免税事業者がインボイスを発行できる課税事業者になった場合に、3年間は納税額が売上税額の2割に軽減されることなどを伝えた。
セミナーは佐賀県中小企業団体中央会が主催し、企業経営者や業界団体の事務局の関係者ら約100人が聴講した。(北島郁男)