県内を訪れたフィリピンとインドネシアの労働組合役員ら=佐賀市の戸上電機製作所

 フィリピンとインドネシアの労働組合役員13人が1月30、31の両日、県内を訪れた。県内の企業を訪問して労働環境の整備状況や労使の関係を視察し、理解を深めた。

 連合の外郭団体・国際労働財団(JILAF)の交流事業で来佐し、初日は連合佐賀の役員と懇談したほか、佐賀市の戸上電機製作所を見学し、同社労働組合役員らと意見交換した。

 意見交換では、「組合員から出される要望や課題にどう対応しているか」「女性に特化したプログラムは設けているか」などの質問があった。同社労組の矢ヶ部教馬委員長らが「職場単位から取締役との直接協議、春闘などの団体交渉まで課題の大きさに応じて対応している」「男女区別せずに資格取得してもらい、奨励金制度もある」と説明していた。(大橋諒)