第61回佐賀県高校デッサンコンクールが29日、佐賀市の佐賀北高で開かれた。石こうの部で有田工業高3年の釘尾晴菜さんが、静物の部では佐賀北高3年の副島佑生さんがそれぞれ一席の県高校文化連盟賞に輝いた。
コンクールは新型コロナウイルスの影響で各校から作品を持ち寄って実施してきたが、3年ぶりに県内30校の生徒が会場に集まって行われた。張り詰めた空気の中で、生徒たちは4時間かけて制作した。
石こうの部は104人が出場し、モリエールの胸像を木炭や鉛筆で描いた。静物の部は156人が、ステンレスボウルや布など五つのモチーフを自ら並べて構図を考え、デッサンした。
牛津高の無津呂修司教諭は「コンクールは他校の生徒と一緒にデッサンする緊張感を体験でき、互いに技術を学ぶ機会にもなる」と話した。(花木芙美)