国連のSDGs(持続可能な開発目標)をテーマにした発表会が26日、佐賀市の佐賀商業高で開かれた。1年生の6グループが、環境保全や食品ロス対策などSDGsに関する活動や今後の在り方を発表した。
生徒たちは、写真のSNS(交流サイト)への投稿を通じてアジアやアフリカの子どもたちに給食を届ける「おにぎりアクション」や、いじめ反対の意思を示す「ピンクシャツデー運動」などに取り組んできた。発表では、SDGsの達成に向けに高校生にも実践できる方法を紹介した。
食品ロス問題を取り上げた森田峻世さんのグループは、解決策の一つとして「地産地消」を提案した。白石町の食材をふんだんに使った須古ずしを例に挙げ、「郷土の食文化を伝承するには『作って食べる』ほか、大規模なイベントで販売して『社会に広める』ことも必要」と強調した。
家庭科の平野佐矢子教諭は「高校生が情報発信することで、多くの人がSDGsに興味を持ってもらえれば」と話した。(伊東貴子)