15日投開票の三養基郡上峰町議選(定数10)で、最後の議席を巡って2人の候補者の得票数が並び、くじにより落選した中山五雄氏(76)は28日までに、町選管に対する異議申し立てをしない意向を示した。
同町議選では、期日前投票期間中に投票用紙の交付ミスで1人に2枚交付した可能性があり、中山氏は異議申し立てを検討していた。中山氏は「くじの前に交付ミスの説明をすべきだった」と非難しながらも、「これ以上混乱が続くのはよくないので自分が身を引く結論に至った」と話した。
町選管は「選挙の管理執行に対する信頼を損ねることになり、深くおわびする」と陳謝。今後、トラブルの経緯やおわびを記した文書を回覧板で町民に知らせるという。申し立て期間は30日まで。(井手一希)