健康に関する悩みを専門家が助言する「健康ほっとセミナー」(佐賀新聞社主催、メガネのヨネザワ共催)が28日、佐賀市下田町のメガネのヨネザワ佐賀本店であった。森川耳鼻咽喉科(佐賀市)の森川郁郎院長が聞こえの仕組み、難聴について解説、約40人が聴講した。
森川院長は、耳の構造をイラストで示しながら、空気の振動が音として認識される過程、難聴の種類を紹介。難聴の対策として、耳あかの摘出、中耳炎であれば、薬の内服、鼓膜の切開などの治療法を示した。
難聴について「認知症の最も大きな危険因子。聴力が正常な人に対して、軽度難聴者は2倍、中等度であれば3倍の認知症の危険性がある」と最近の研究結果を示した。「難聴に対処することで積極的に予防できる」と定期的な検査の必要性を語った。
補聴器について、まずは耳鼻咽喉科を受診し、難聴の程度を検査することを勧め、必要であれば、その後、補聴器の選定のプロである認定補聴器技能士がいる店で選ぶことなどをアドバイスした。(福本真理)