新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けの「5類」移行に伴い、マスク着用を個人の判断に委ねるとする政府方針について、佐賀県の山口祥義知事は27日の県対策本部会議で、「特に小学生や園児は個人の判断といってもなかなか難しい」と述べ、政府として方向性を明確にするよう求めた。

 山口知事は「幼稚園や保育園でマスクをほぼ取ったことがないような状況で暮らしている。習慣化してしまってマスクが取れない子どもがいっぱいいる」と県内の現状を指摘。「例えば基本的には着用しないが、さまざまな事情で着用するのは構わないなど、大きな方向性を示していかないとわが国として大切なものを失ってしまうのではないか」と訴えた。(江島貴之)