下部組織出身のDF大里皇馬(18)は、昨年2月にFWから転向して約1年。プロではDFとして勝負をかける。「できることをどう伸ばし、できないところをどう改善していくかを考えながらやっていく」と、成長曲線を思い描く。
ユース時代から培ってきた「1対1のボールの奪い合いやゴール前で体を張ること」については、手応えを感じている。一方、高校年代とはプレーのスピードが格段に上がり「判断が一瞬でも遅れると、ボールを奪われたり奪えなかったりする」と、改めてプロの壁の高さを痛感している。
昨季は主にセンターバックを務めていたが、練習では右サイドバックに入ることも増えた。「新鮮な気持ちで取り組めている。持ち味の泥臭さも忘れないようにしたい」と語った。
昨季の鳥栖は最終ラインの選手たちの得点が目立った。「鳥栖のDF陣は攻撃力が高い」と大里自身も理解している。もともとFWだったこともあり「流れの中はもちろん、セットプレーでも存在感を出して攻撃にも関わりたい」と得点への意欲ものぞかせた。
「同年代の選手が多く、先輩たちからも学ぶことは多い」。最高の環境で、一つ一つ階段を上っていく。(中村健人)