中学生の多彩な作品が並ぶ会場=佐賀市白山のエスプラッツ

 佐賀市の中学生の作品が並ぶ美術展が、市内のエスプラッツで開かれている。18校の生徒が制作した絵画や立体作品など約500点が並び、豊かな感受性で生き生きと表現されている。29日まで。

 城北中の美術部員による読書感想画は、頭に浮かんだイメージを絵に投影し、新しい世界観を生み出している。城東中の1年生が描いた絵画「混ざっちゃった体験」は、偶然生まれた不思議な色を作品に適応させるためにさまざまな工夫を試み、曖昧なものの美しさを表現している。

 城北中の高野寿隆教諭は「迷ったり、悩んだりしながら表現する難しさや楽しさに向き合えるのが制作活動の醍醐味(だいごみ)。中学生の素晴らしい感性を感じてほしい」と話した。

 佐賀市教科等研究会図工・美術部会中学校部会が主催。中学生の美術作品を鑑賞してもらい、各校の取り組みを紹介し合うことを目的に毎年開催されている。(辻恵美)