映画『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』の一場面(提供写真)

映画『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』の一場面(提供写真)

 15歳の少女の目を通して沖縄の現実を描く映画『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』(2020年、106分)が2月3日の午後2時と同7時から、神埼市神埼町の浄光寺で上映される。同作の主人公坂本菜の花さんも来場し、沖縄への思いや体験を語る。

 石川県生まれの坂本さんは沖縄県南城市の珊瑚舎スコーレ高等部(高等専修学校)に進学し、北陸中日新聞で「菜の花の沖縄日記」というコラムを執筆。ユニークな学校生活を送りながら基地問題や沖縄戦の傷跡と真っすぐ向き合う文章をつづり、話題になった。

 映画は、沖縄テレビの平良いずみさんが坂本さんを取材して制作したドキュメンタリー番組に、未公開シーンを加えて全国公開した。番組は第38回「地方の時代」映像祭グランプリにも輝いている。

 上映会は地域活性化を目指してイベントなどを企画する「かんざきマーケット」(青野寿子代表)が主催する。青野さんは「今と過去の戦争について考えさせられる映画。平和に関する問題を身近に感じる機会にしてほしい」と話していた。鑑賞料は千円、大学生以下500円。問い合わせは青野さん、電話090(9568)3403。(花木芙美)